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NBA

“新旧MVP”ハーデンとアデトクンボによる舌戦が勃発!3月25日の直接対決で決着か

秋山裕之

2020.03.01

先日のオールスターでは別チームとなった両者。アデトクンボはチーム最多の25得点をあげた一方、ハーデンは11得点に終わった。(C)Getty Images

先日のオールスターでは別チームとなった両者。アデトクンボはチーム最多の25得点をあげた一方、ハーデンは11得点に終わった。(C)Getty Images

 3年連続の得点王が確実視されているハーデンは、今季も含めてここまで3シーズン連続で3ポイントの試投数と成功数がリーグトップ、そしてフリースロー試投数と成功数では6シーズン連続でリーグトップという数字を残している。

 そんな中で迎えた28日のオクラホマシティ・サンダー戦。アデトクンボは27分17秒のプレータイムながら32得点、13リバウンド、6アシストの大暴れを見せ、バックスを今季最大の47点差(133-86)で快勝へと導いた。そして地元メディア『The Milwaukee Journal Sentinel』へ、ハーデンのコメントに反論していた。

「俺のゲームはパワーだけで出来上がったものじゃないことは明らかだ。18歳でこのリーグにやってきた時、180ポンド(約81.6㎏)しかなかった。だからビッグマンたちと渡り合うのはタフなことだった。だからパワーをつけていったんだ」

 ルーキーシーズンのアデトクンボは、恵まれたサイズと身体能力を駆使してコートを軽快に駆け抜けていたものの、シュート力はNBAレベルに達しておらず、フィジカル面でもフォワード、あるいはガードの選手にも当たり負けしてしまうほど細身だった。

 だが、自他ともに認める“練習の虫”は、ジムでひたすら身体をいじめ抜き、現在の身体(110kg)を手に入れた。そしてリーグのMVPへ成長を遂げるまでに、オフシーズンに毎年数々のスキルを加えてきた。
 
 アデトクンボは言う。

「レブロン、ジョーダン、コビーのようなベストプレーヤーの1人とされる選手たちは、すごくフィジカルだった。ペイント内ではその存在感を際立たせていたんだ。そして俺はミドルレンジ、3ポイント、スクリーン&ロールを速くこなし、正しいパスができるように磨いてきた。フルスピードでドライブしてから上手くコーナーへパスするのは簡単じゃない。もっと正確にパスをさばくことができるようにして、それ以外にもたくさんのことを身につけてきたし、今でも自分のスキルを加えているところだ。より完璧な選手になって、もっとチームが楽に勝利を収めることができるように助けられればいいね」

 今季のアデトクンボは、ここまで平均30.8分という出場時間で29.7点、13.7リバウンド、5.8アシスト、1.0スティール、1.1ブロックを残しており、2年連続のMVPも有力視されている。

 ハーデンと同様に、アデトクンボも自身に対するネガティブな意見を耳にすると、それをモチベーションへと変えて圧倒的なパフォーマンスで相手チームを蹴散らしていることから、相当な闘争心を持っていることは事実。

 アデトクンボへの批判は、ハーデンが持つ激しい闘争心の表われであると同時に、「もっと俺のことを評価してくれ」という嫉妬心があったと捉えることもできる。それだけに、3月25日に行なわれる直接対決は、大きな注目を集めるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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