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NBA

「2人のケミストリーはすでにクレイジー」抜群の相性を誇る若きデュオがペリカンズを2年ぶりのプレーオフへ導くか?

ダンクシュート編集部

2020.02.28

ザイオン(左)とボール(右)はデュオ結成わずか1か月ながらすでに好相性を披露。毎試合のようにハイライトプレーを生み出している。(C)Getty Images

ザイオン(左)とボール(右)はデュオ結成わずか1か月ながらすでに好相性を披露。毎試合のようにハイライトプレーを生み出している。(C)Getty Images

 ニューオリンズ・ペリカンズは、今NBAで最もホットなチームのひとつと言っていいだろう。一時は借金16でプレーオフ進出は絶望的だった状況から、2020年に入って連敗は2回のみ。ウエスタン・カンファレンス8位のメンフィス・グリズリーズ(28勝30敗)とは3ゲーム差(25勝33敗)の10位まで浮上してきたチームを牽引するのは、大型新人ザイオン・ウィリアムソンと司令塔ロンゾ・ボールの若手デュオだ。

 2019年のドラフト全体1位指名と大きな期待を背負って加入したザイオンは、開幕前に右ヒザ半月板の手術を受け、デビューはシーズン45試合目のサンアントニオ・スパーズ戦(1月22日/日本時間23日)。そこから13試合で平均23.3点、7.1リバウンド、2.3アシスト、FG成功率57.3%を記録し、その間にチームも7勝6敗と調子を上げている。
 
 “ザイオン効果”はペリカンズのチームスタッツにも顕著に表れている。ザイオン復帰後は1試合平均ペイント内得点が47.9→53.3(リーグ15位→4位)、セカンドチャンス得点が14.0→16.2(同7位→2位)、平均リバウンドが45.9→49.1(同11位→2位)、平均オフェンシブ・リバウンドが10.9→11.5(8位→5位)と軒並みアップ。開幕28試合時点で勝率21.4%(6勝22敗)、ディフェンシブ・レーディング114.5(リーグ28位)だったのに対し、その後の30試合は勝率63.3%(19勝11敗)、ディフェンシブ・レーディング109.5(同10位)とチーム全体の守備も向上している。

 ペリカンズには平均24.7点をあげて初のオールスター出場を果たしたブランドン・イングラムがエースとして君臨する。しかし、現時点で相手に最も脅威を与えているのはザイオンであり、“相棒”としてそれを巧みに操っているのが3年目のボールだ。

 2月6日(同7日)のシカゴ・ブルズ戦では、ポストでポジション取りしていたザイオンのスピンムーブに合わせて長距離アリウープパスを供給し、ザイオンが相手の上から豪快なボースハンドダンクをお見舞い。『Bleacher Report』は「Zo(ボールの愛称)とザイオンは同じページにいる」と連携度の高さを称えた。カンファレンス首位のロサンゼルス・レイカーズと対戦した2月25日(同26日)にも阿吽の呼吸でアリウープダンクを成功させ、『ESPN』が「Zoとザイオンのケミストリーはすでにクレイジーなレベル」と報じている。
 
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