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NBA

憧れのカーメロから“強烈なレッスン”を受けた八村塁。初のマッチアップは完敗に終わるも、貴重な経験に

秋山裕之

2020.03.05

20試合連続で25点以上をマークしたビールだが、この日は徹底マークに苦しみ、孤立無援を強いられた。(C)Getty Images

20試合連続で25点以上をマークしたビールだが、この日は徹底マークに苦しみ、孤立無援を強いられた。(C)Getty Images

 38-47とリードを許した前半残り7分32秒にコートに戻った八村は、カーメロ相手に自身の持ち味であるスピードを駆使して反撃を見せる。残り4分半、ビールへのハンドオフと見せかけて一気にドライブへと切り替えてカーメロを抜き去り、左手1本で豪快なダンクを炸裂。その後は連続してジャンパーをミスしてしまったものの、素早いリカバリーでブレイザーズの速攻を阻止するなどディフェンスで貢献。前半終盤にはダービス・ベルターンスのパスから走り込んでダンク、アイザック・ボンガのドライブに合わせてリング下で加点した。

 試合は前半を終えて61-72とウィザーズが11点のビハインド。八村は16分34秒プレーして8得点(フィールドゴール4/9、3ポイント0/1)、4リバウンド、3アシスト。ビールが21得点と奮闘したものの、2桁得点は1人のみと苦しい状況に。一方のブレイザーズは、チーム全体でフィールドゴール成功率60.0%(24/40)、3ポイント成功率56.3%(9/16)とショットが絶好調。カーメロが20得点、マッカラムが13得点、リラードが12得点、ホワイトサイドが11得点、6リバウンド、3ブロックと主軸が揃って躍動した。
 
 第3クォーターに入ると、ブレイザーズはさらに引き離しにかかる。リラード、マッカラムが得意のショットを決めれば、ホワイトサイドも豪快なダンクをお見舞いするなどリードを広げていく。

 ウィザーズの稼ぎ頭のビールには、ベテランのアリーザがフェイスガードで対応。ビール以外の選手がボールを持とうが目もくれず、ひたすらビールを追いかけて、気持ちよくボールを渡さない好守で相手の攻撃を手詰まりにさせる。

 ビールもエースの意地を見せようと何とか得点をつないでいくも、厳しいディフェンスの前にフラストレーションを増幅させ、シュート成功率がダウン。この日はベルターンスをはじめベンチ陣も流れを引き寄せるには至らず、点差は時間を追うごとに広がっていった。

 八村は後半開始直後にカーメロとの1オン1で何度もフェイクで粘り、ファウルを誘発。カーメロが「手を上げてただけじゃねーか」と言いたげな表情を見せるなか、フリースロー2本のうち1本を沈める。だが、その後はホワイトサイド越しに放ったフックショットを決められず、残り約8分に交代。第4クォーターはスタートから出場し、ケイレブ・スワニガンからファウルをもらってフリースロー2本を沈めたものの、反撃もそこまで。残り4分にビール、ベルターンスとともに退き、ベンチから敗戦を見守った。
 
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