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NBA

憧れのカーメロから“強烈なレッスン”を受けた八村塁。初のマッチアップは完敗に終わるも、貴重な経験に

秋山裕之

2020.03.05

左手でのワンハンドダンクを叩き込む八村。大ベテランからのレッスンを糧に、さらなる成長を目指す。(C)Getty Images

左手でのワンハンドダンクを叩き込む八村。大ベテランからのレッスンを糧に、さらなる成長を目指す。(C)Getty Images

 最終スコアは125-104でブレイザーズが圧勝。25得点をあげたカーメロを筆頭に、ホワイトサイドが24得点、16リバウンド、4ブロック、リラードとマッカラムがそれぞれ22得点、5アシストを記録するなど、4選手が22得点以上をマーク。さらに相手のエース封じを請け負ったアリーザも15得点、4アシスト、2スティール、2ブロックと存在感を放った。

 ウィザーズはビールが20試合連続25得点以上となる29得点に6リバウンド、6アシスト、ベルターンスが21得点をあげるも、そのほかで2桁得点と奪ったのは八村のみ。その八村も28分31秒のプレータイムで11得点、4リバウンド、4アシスト、1スティール、フィールドゴール成功率36.4%(4/11)、3ポイント0.0%(0/1)、フリースロー75.0%(3/4)と不発に終わった。
 
 もっとも、この試合は長期的に見れば、八村にとって貴重なレッスンとなったことは間違いない。カーメロはリーグでも最高級のミドルレンジゲームの使い手であり、同じくミドルレンジでの攻撃を得意とする八村にとってはお手本とも言うべき存在だからだ。オールスター選出10回を誇る熟練のスコアラーは、あらゆるフェイクと多彩なステップでディフェンダーを惑わし、金縛りに合わせるかのように相手の動きを制限させてショットを決め続けた。

 第1クォーターに為すすべなく得点を許した八村としても、第2クォーターで見せたドライビングダンク、第3クォーター序盤にはファウルを奪うなど、キャリア17年目の大ベテランに対してわずかな抵抗は見せた。この日のレッスンを糧に、次回の対戦ではさらに成長した姿を見せたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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