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NBA

「日本で1番人気のあるNBAチームへ…」ウィザーズのビジネス部門代表が語る“八村効果”と日本マーケットの可能性

秋山裕之

2020.04.10

八村の周囲は常に日米メディアの山。試合にも多くのファンが日本から足を運んでいる。(C)Getty Images

八村の周囲は常に日米メディアの山。試合にも多くのファンが日本から足を運んでいる。(C)Getty Images

「日本には成長とエンゲージメント(関係性)に関してとてつもない可能性を見出しています。バスケットボールやユースのスポーツコミュニティー、ビジネスコミュニティー、そして日本のスポーツ全般におけるファンとの非常に強力な関係を築くことが我々の強い責務でした。日本で1番人気のあるNBAチームを目指し、バスケットボールという競技をグローバルに成長させることがウィザーズのゴールです」

 その言葉通り、ウィザーズは今季だけでも様々なコンテンツを生み出している。八村のNBAデビューを前に、日本語版公式サイトとツイッターアカウントを開設。今年2月下旬にはインスタグラムの日本語版アカウントも開設した。そのSNSでは試合前後のレポートを日本語で配信しているほか、日本語のポッドキャストを週刊で配信し、選手の普段の顔やチーム関係者のインタビューなどを提供している。

「最も重要なこととして、我々は前進するにあたって組織のメンバーとともに日本における地域的活性化をもっと進めたいと考えています。バスケットボールという競技を発展させていくために、まずはウィザーズとNBAを発展させていくことが我々のなかで最優先に考えていることです」
 
 ウィザーズというブランドのさらなる国際化について、バン・ストーン氏はこう話す。

「我々のプライオリティーは全て、グローバルをローカルに浸透させることにあります。ファンには全てを経験し尽くしてほしいのです。SNSをはじめとしたプラットフォームはファンとまさにリアルタイムで関わり、つながる機会を与えてくれます。それは日本のファンとの関係を発展させるために不可欠なものだと考えています。SNSを通じて提供するものだけでなく、我々はコミュニティーとの関わり合いをサポートしてもらうために、日本のエージェンシーとして『Sports Branding Japan(スポーツブランディングジャパン株式会社)』と契約し、戦略と活性化をアシストしてもらっています。マーケットにおける彼らの知識と経験は大いに役立っています。

 NBAに来てまだ1年目ながら八村選手への関心度は非常に高く、日本でのジャージーの売り上げは新記録を作りました。彼の活躍によって、ブラッドリー・ビールやヘッドコーチのスコット・ブルックスなど、チームとしての人気も高まっています」
 
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