ＮＢＡのシーズン再開時期は不透明なままだが、ウィザーズは中断期間においてもＳＮＳで様々な企画を展開しており、ツイッターとインスタグラムのアカウントは日本のファンにとって親近感のあるコンテンツとなっている。

「組織としてウィザーズは日本のファンと本当に深く、本質的な関係を築くことにコミットしていきます。同じ町や地域に住んでいるかのようにチームや選手たちの情報を逐一お伝えしたいと考えています。組織としてのゴールは日本のファンのためのＮＢＡチームになることであり、さまざまな投資やコンテンツによってチームをまとめて、そうした関係を作り続けていきます。どうか引き続き見たいプログラムやサービスについてのフィードバックなどをお聞かせください」というバン・ストーン氏の言葉からは、日本というマーケット、そしてバスケットボールを愛するファンと真摯に向き合う姿勢がうかがえる。
  　ウィザーズといえば、４月２日にＢリーグの田渡凌（横浜ビー・コルセアーズ）が「#エアロビチャレンジ」と題して投稿したツイッター動画を、チーム公式マスコットのG-Wizも実践したことで話題に。再生回数93万回以上を記録中のオリジナルを単にコピーするだけでなく、コミカルかつスピーディーな動きに、最後はボールをカメラにぶつける“オチ”をつけるというユーモアを交えて、再生回数は10万超え。日本のバスケットボール界の流行にすぐさま目をつけ、独自の色を加えて発信しているあたりはさすがと言ったところだ。

　外出自粛を要請されているなか、このようにアメリカだけでなく日本のファンも楽しませていることで、ウィザーズの熱い思いは本物だと改めて実感することができる。

文●秋山裕之（フリーライター）

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