そして契約から9年後の1997年、ついにナイキは彼のシグネチャー「エアピッペン」を発売する。さらに同時期にはアロンゾ・モーニングの「エアアロンゾ」もリリース。両者のモデルはプレーヤーたちから高い支持を得た。
一方でナイキは、“ペニー”ことアンファニー・ハーダウェイ(オーランド・マジック)に大きな期待を寄せていた。彼の「エアペニー」シリーズは、発売当初こそ爆発的な人気を博したが、自身がケガで満足にプレーできないこと、コンビを組んでいたシャキール・オニールが移籍してチームが弱体化したことが影響し、その後の売り上げは伸び悩んでいた。
当時のフットロッカーのマーケティング部の調査によれば、ペニーのモデルは若い女性からの人気が高く、それはフィラのグラント・ヒルのシューズも同様だった。無骨なバスケ少年には堅実なプレースタイルのピッペンやモーニングのようなキャラクターが憧れであり、ベビーフェイスで華があるペニーやヒルは手が届かないアイドルスター的な存在だったという。
ジョーダン以降のNBAでスポーツブランドは、選手のプレースタイルやキャラクターをビジネスのマーケティングに連動させてイメージ付けをしてきた。現在では多くのプレーヤーが毎年シグネチャーモデルをリリースしているが、選手のブランドとのエンドースメント契約が盛んになっていくのが、この90年代後半からだった。
文●北舘洋一郎
【PHOTO】シンプルなデザインからキャラクターモデルまで!お洒落なNBAプレーヤーたちのシューズ特集!
一方でナイキは、“ペニー”ことアンファニー・ハーダウェイ(オーランド・マジック)に大きな期待を寄せていた。彼の「エアペニー」シリーズは、発売当初こそ爆発的な人気を博したが、自身がケガで満足にプレーできないこと、コンビを組んでいたシャキール・オニールが移籍してチームが弱体化したことが影響し、その後の売り上げは伸び悩んでいた。
当時のフットロッカーのマーケティング部の調査によれば、ペニーのモデルは若い女性からの人気が高く、それはフィラのグラント・ヒルのシューズも同様だった。無骨なバスケ少年には堅実なプレースタイルのピッペンやモーニングのようなキャラクターが憧れであり、ベビーフェイスで華があるペニーやヒルは手が届かないアイドルスター的な存在だったという。
ジョーダン以降のNBAでスポーツブランドは、選手のプレースタイルやキャラクターをビジネスのマーケティングに連動させてイメージ付けをしてきた。現在では多くのプレーヤーが毎年シグネチャーモデルをリリースしているが、選手のブランドとのエンドースメント契約が盛んになっていくのが、この90年代後半からだった。
文●北舘洋一郎
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