ジョーダンも一目置く男が称賛するのが、16年にバスケットボール殿堂入りを果たしたアレン・アイバーソン(AI)だ。2人は同じPGだが、アイバーソンはスコアリング特化型(通算2万4368得点は歴代30位)でタイプはまったく違う。それでも、元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンがホストを務めるポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』で1999年のプレーオフ1回戦(3戦先勝制)、マジック対フィラディフィア・セブンティシクサーズ戦について問われると、やや興奮気味に当時を振り返っている。
このシリーズでハイライトとなっているのは、シクサーズのホームで行われた第3戦だ。マジックはアイバーソンのマッチアップに同じ身長183cmのダレル・アームストングがついたが、序盤からストップジャンパーやドライブからのレイアップを止められず。エリック・スノウのマークを担当していたペニーがダブルチームに行けば、アイバーソンはボールを回してフリーの選手を上手く活用した。守っても、速攻でフィニッシュに行ったペニーに追いつきスティールを決めてピンチを防ぐなど、前半だけで18得点、6スティール(ペニーは2得点、4ターンオーバー)を記録。最終的に33得点(FG成功率28本中14本)、プレーオフ記録の10スティールとエースの差が明暗を分け、97-85でアイバーソン擁するシクサーズに軍配が上がった。
「AIはモノが違ったよ。彼は6フット(身長183cm)だけど、腕は7フット(213cm)くらい長かった。ボールを意のままに操り、そしてタフショットを決めることができる。スバ抜けた身体能力、スピード、タフネス……、タフショットを打ち、それを決めてみせる。彼は特別な存在だ。『お前は俺に何も言えない。俺を止められない。誰が俺の前にいても気にしない』というような反骨心もある。AIが(もうこのレベルに)来た、と思ったよ」
悔やまれるのはアイバーソンがNBA入りした96-97シーズンにはすでにペニーの“凋落”は始まっており、万全の状態で対戦できた試合はほとんどなかったということ。もしヒザの不安がなく、自らがマッチアップにつく回数も多ければ、“アイバーソン評”も今とはまったく違ったものになっていたかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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このシリーズでハイライトとなっているのは、シクサーズのホームで行われた第3戦だ。マジックはアイバーソンのマッチアップに同じ身長183cmのダレル・アームストングがついたが、序盤からストップジャンパーやドライブからのレイアップを止められず。エリック・スノウのマークを担当していたペニーがダブルチームに行けば、アイバーソンはボールを回してフリーの選手を上手く活用した。守っても、速攻でフィニッシュに行ったペニーに追いつきスティールを決めてピンチを防ぐなど、前半だけで18得点、6スティール(ペニーは2得点、4ターンオーバー)を記録。最終的に33得点(FG成功率28本中14本)、プレーオフ記録の10スティールとエースの差が明暗を分け、97-85でアイバーソン擁するシクサーズに軍配が上がった。
「AIはモノが違ったよ。彼は6フット(身長183cm)だけど、腕は7フット(213cm)くらい長かった。ボールを意のままに操り、そしてタフショットを決めることができる。スバ抜けた身体能力、スピード、タフネス……、タフショットを打ち、それを決めてみせる。彼は特別な存在だ。『お前は俺に何も言えない。俺を止められない。誰が俺の前にいても気にしない』というような反骨心もある。AIが(もうこのレベルに)来た、と思ったよ」
悔やまれるのはアイバーソンがNBA入りした96-97シーズンにはすでにペニーの“凋落”は始まっており、万全の状態で対戦できた試合はほとんどなかったということ。もしヒザの不安がなく、自らがマッチアップにつく回数も多ければ、“アイバーソン評”も今とはまったく違ったものになっていたかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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