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NBA

ジョーダン引退後のブルズが目論んだ“起死回生”の補強プランが発覚。もし成功していれば…

ダンクシュート編集部

2020.05.24

大物獲得に失敗したブルズはやむなくマーサーと契約。しかしダンカンやヒルと比べると実力不足は否めず、00-01シーズンはリーグ最下位の15勝67敗に沈んだ。(C)Getty Images

大物獲得に失敗したブルズはやむなくマーサーと契約。しかしダンカンやヒルと比べると実力不足は否めず、00-01シーズンはリーグ最下位の15勝67敗に沈んだ。(C)Getty Images

 当時、オーランド・マジックも同じ“3人獲り”を画策していた。ダンカンはマジックの6年総額6750万ドル(現在のレートで約72億7000万円)のオファーを断り、結局スパーズと3年総額3260万ドル(約35億円)で再契約。マジックはヒルとマッグレディを新戦力として加えたが、マッグレディは2度の得点王に輝いた一方で、ヒルは度重なるケガに苦しみ、不運にもマジック移籍を境に凋落を味わうことになった。
 
 ちなみに、ダンカンはマジックとの交渉の際、ドック・リバース・ヘッドコーチ(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)に、シーズン中に何度か家族をチーム専用機に同乗させて遠征に行くことをリクエストしたが、受け入れられずにスパーズ残留を決断したと報じられていた。しかし、実際は少々事情が異なるようで、リバースHCは今年5月に“NBA Together”で「ティムは『僕がオーランドに行くのはまず間違いないと思う。僕はポップが好きで、最後にポップと会いたいから、サンアントニオに戻らないといけない』と話していた」と正しく情報が伝えられていないと主張している。

 結局、2000-01シーズンのサラリーキャップは3550万ドル(約38億3000万円)で1800万ドル(約19億4000万円)が使えたブルズは、3人のスターを全員獲り逃し、最大の補強は4年総額2700万ドル(約29億円)で獲得したロン・マーサーという不発のオフに終わった。もし、“夢のビッグ3”が実現していれば、ブルズはラストダンス後に再び王朝を築いていたかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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