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NBA

「無観客での試合は難しい」“欧州ベストプレーヤー”シェーン・ラーキンが語る、ファンの存在とNBA復帰の可能性

小川由紀子

2020.05.30

「ファンがいてこそゲームは完成する」と語るラーキン。今後のNBA復帰についても正直な意見を語った。(C)Getty Images

「ファンがいてこそゲームは完成する」と語るラーキン。今後のNBA復帰についても正直な意見を語った。(C)Getty Images

 NBAでは現在、無観客でシーズンを再開する案も出ているが、ラーキンは「個人的にはそれは難しいと思う」と私見を語った。

「ユーロリーグが無観客で再開することになっていたら、難しいと思っただろうね。もちろんプレーはした。でも、ファンがいてこそゲームは完成する。ブーイングでもなんでも、客席からのいつもの雰囲気なしでは、プレーしても満足感は得られないと思うんだ。モチベーションや、やる気というのは、観客に掻き立てられるものだからね。もちろんプロである以上、やれと言われればやるけれど、どこかから特別なやる気を引っ張り出してこないと、難しいと思う」

 もう1つ気になるのは、ラーキンの来季についてだ。昨季のオフにもNBAのチームから誘いがあり、エフェスに戻るのかが注目されたが、今年4月にエフェスと2年間の契約延長(2年目はオプション付き)に合意。しかし、この契約には「NBAに移籍する場合は破棄できる」という条項がついている。
 
「今はリラックスして、コンディションを整えながら様子を見ているところだ。まぁ実際、こんな状況じゃこの先どうなるかは誰にもわからないしね。だから今やるべきは、どんなチャンスが来てもいいようにしっかり準備を整えておくことだけだ」

「NBAが自分の究極の目的地であることに変わりない」と言い切る一方で、ラーキンは「NBAに在籍するためだけに戻るつもりはない」とも語る。

「(エフェスでの)今の状況には満足しているんだ。責任ある役割を任されて、プレーする醍醐味を存分に味わうことができている。なかにはNBA選手である、ということで満たされる選手もいるだろう。でも自分にとって、バスケットボール選手である意義は、毎試合戦うことにある。それに、NBA選手ならもうすでに4年間経験したしね」

 ラーキンは、2013年のドラフトでアトランタ・ホークスから1巡目18位で指名されたあとダラス・マーベリックスにトレードされ、そこでルーキーシーズンを送った。翌年はニューヨーク・ニックス、さらに次の年はブルックリン・ネッツと転々とし、2016年に1度スペインのバスコニアに渡ったあと、ボストン・セルティックスで1年間プレーした。
 
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