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NBA

ウォリアーズの「歴代ベスト5」を選定!NBAに革命を起こした2人に加え、“裏切り者”の名前も

出野哲也

2020.06.02

【スモールフォワード】
リック・バリー

1944年3月28日生。201cm・93kg。
在籍期間:8シーズン(1965~67、72~78年)
成績:642試合、平均25.6点、7.3リバウンド、5.1アシスト

 フィラデルフィアに本拠地を置いていた頃のスターだったポール・アリジン、初代ドリームチーマーのクリス・マリンも捨て難い。在籍は3年間のみだが、ケビン・デュラントを推す声もあるだろう。だが、インパクトの大きさや優勝への貢献度などを総合的に考えると、No.1はバリーだ。

 1966-67シーズンに平均25.7点をマークし新人王に輝くと、2年目は一気にアベレージを35.6点まで引き上げ、年間2775点で得点王のタイトルを獲得する(当時は総数でスタッツリーダーが決定)。ところがその翌年に、ライバルリーグのABA、それもよりによって当時ウォリアーズの本拠だったサンフランシスコの隣町、オークランドのチームへ高飛び。それでいて1972年になると、オークランドへ移っていたウォリアーズに素知らぬ顔で戻ってきた。

 こんな“裏切り者”も、不利を予想されていた1975年ファイナルでワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)をスウィープで破る立役者となり、MVPを受賞したことですべてが赦される。アクの強すぎる性格で大の嫌われ者だったが、フリースロー成功率で6度1位になるなど、圧倒的な実力で批判を封じ続けた。
 
【パワーフォワード】
ネイト・サーモンド

1941年7月25日生。211cm・102kg。
在籍期間:11シーズン(1963~74年)
成績:757試合、平均17.4点、16.9リバウンド、2.7アシスト

 キャリア全体ではセンターを務めた時期が長いサーモンドだが、チェンバレン在籍時には彼の相棒的存在としてパワーフォワード(PF)でプレーしていた。ニックネームの“チェアマン・オブ・ザ・ボード”は議長という意味で、もちろんその由来はボード(リバウンド)を多数奪ったから。通算本数は今なおリーグ歴代10位、ウォリアーズ時代の通算1万2771本は球団記録である。

 1967、69年の平均リバウンドはチェンバレンに次いで2位、その間の1968年は規定出場数を下回ったため順位はつかなかったが、自己最多の22.0本をマーク。同年は平均得点も20.5点で20-20をクリアし、以後5シーズン連続で平均20点以上とオフェンス力も兼ね備えていた。リーグ史上初のクァドラプルダブルを記録した選手としても知られているが、それはシカゴ・ブルズに移籍した年のこと。現役のドレイモンド・グリーンの方がより純粋なPFで、守備力でも引けをとらないけれども、得点力の差を考えれば“ネイト・ザ・グレイト”が一枚上だろう。
 
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