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NBA

“ロブシティ”で優勝できなかったクリス・ポールがクリッパーズ時代を回顧「運を味方につけることは一度もなかった」

秋山裕之

2020.06.02

■2011-12シーズン(ロックアウトのためレギュラーシーズンが66試合に短縮)
レギュラーシーズン:40勝26敗(勝率60.6%/ウエスト5位)
プレーオフ:ウエスト準決勝敗退(0-4)vsスパーズ
故障者:グリフィン(左ヒザ)、ポール(鼠径部)※ともに欠場には至らず、チャンシー・ビラップス(アキレス腱断裂)

■2012-13シーズン
レギュラーシーズン:56勝26敗(勝率68.3%/ウエスト4位タイ)
プレーオフ:1回戦敗退(2-4)vsグリズリーズ
故障者:グリフィン(足首捻挫のため最後の2戦に出場制限)

■2013-14シーズン
レギュラーシーズン:57勝25敗(勝率69.5%/ウエスト3位)
プレーオフ:ウエスト準決勝敗退(2-4)vsサンダー
故障者:特になし

■2014-15シーズン
レギュラーシーズン:56勝26敗(勝率68.3%/ウエスト2位タイ)
プレーオフ:ウエスト準決勝敗退(3-4)vsロケッツ
故障者:ポール(1回戦のハムストリング負傷で準決勝第1、2戦を欠場)

■2015-16シーズン
レギュラーシーズン:53勝29敗(勝率64.6%/ウエスト4位)
プレーオフ:1回戦敗退(2-4)vsブレイザーズ
故障者:ポール(右手第3中手骨の骨折)、グリフィン(大腿四頭筋負傷)※それぞれ最後の2戦を欠場

■2016-17シーズン
レギュラーシーズン:51勝31敗(勝率62.2%/ウエスト4位タイ)
プレーオフ:1回戦敗退(3-4)vsジャズ
故障者:グリフィン(つま先の負傷で第4戦から欠場)、オースティン・リバース(第1~4戦を欠場)
 
 クリッパーズはポール、グリフィン、ジョーダンの周囲に、ジャマール・クロフォード(現無所属)やJJ・レディック(現ペリカンズ)、マット・バーンズといった有能なサポーティングキャストを揃え、一時はリーグ屈指の選手層を誇った。

 それでも、チャンピオンシップを勝ち取るチャンスがあったと言えるのは、大半が健康体を保っていた14、15年くらいだろう。14年は当時のオーナー、ドナルド・スターリングの人種差別発言によって大荒れとなり、アダム・シルバー・コミッショナーが永久追放処分を下した中で1回戦を突破。だがケビン・デュラント(現ネッツ)、ラッセル・ウエストブルック(現ロケッツ)率いるサンダー相手に勝ちきれず。

「俺はドナルド・スターリングの件が、チームとしての欠点に何か影響を与えたとは思ってない。俺たちには何か予期していなかった小さな問題があったんだ。でもそれが人生というものさ」とポールは言う。

 翌15年はスパーズとの最終戦終盤にポールが値千金のフローターを沈め、劇的な形で1回戦を突破。続くロケッツとの準決勝でも3勝1敗と王手をかけ、フランチャイズ史上初のカンファレンス決勝まであと1勝に迫る快進撃を見せた。ところが、その後はジェームズ・ハーデン、ドワイト・ハワード(現レイカーズ)、トレバー・アリーザ(現ブレイザーズ)、ジョシュ・スミスらの活躍を許して屈辱の3連敗。ファイナル進出の最大のチャンスを逃してしまう。
 
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