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NBA

「カリーの素晴らしいところは…」ウォリアーズのGMが絶賛した、コート内外におけるカリーの尊敬すべき点

秋山裕之

2020.06.27

 長距離砲以外にも技ありのレイアップやフローターで得点を奪い、ハードな練習で磨き上げたハンドリングから華やかなボール捌きも披露。ハッスルプレーで会場を沸かすエンターテイナーでもある。

 今季はカリーが左手の骨折で約4か月間離脱したこともあり、ウォリアーズはリーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)と低迷。しかし彼の復帰戦となった3月5日のトロント・ラプターズ戦では、トンプソン、グリーンが不在のなかで昨季王者に終盤まで接戦を演じてみせる。その最大の要因が、チームトップタイの23得点をマークしたカリーだったのは間違いない。

 また、カリーを長年見てきたマイヤーズによると、プレー以外にも尊敬すべき点があるという。

「彼の素晴らしいところは、その人間性なんだ。我々は彼について『本当に感謝している』と話しているよ。それがすべてだね。彼が積極的に行動することはなく、試合後の会見で物事について話すこともない。家に帰るかその場を離れて、異なった方法で行動する。彼は信頼できる男であり、その点を私は気に入っているんだ」
 
 カリーは現時点ですでに、NBA史上でも数少ない“ゲームチェンジャー”の1人という評価を手にしており、引退後のバスケットボール殿堂入りも確実なスーパースターだ。昨年の来日時、「あなたが思い描くベストプレーヤー像、あるいは理想像とはどんな選手ですか?」と質問したところ、カリーは「僕自身と言っていいかもしれない」と切り出し、こう話していた。

「選手としては、シュートを決める必要があるし、パスも上手くなければいけない。それにディフェンスもできなければならない。そして常に改善する、常に向上していくという部分も求められてくると思っている」

 世界最高のプロバスケットボールリーグ、NBAでプレーする選手たちの平均キャリアは約5年。新陳代謝が激しく、スタープレーヤーになればなるほど毎年マークが厳しくなり、その度にさらなる進化が求められる。

 “現状維持=衰退”というフレーズがある。スポーツであれビジネスであれ、どのような業界であろうと一線級で活躍を続けるためには成長を続けることがマストなのだ。そしてカリーの場合、毎年進化を続けた上でその素晴らしい人間性は不変ときている。マイヤーズは、一介の選手からスーパースターへと成長を遂げた後も謙虚さを保ち続けるそんな姿を絶賛していたのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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