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NBA

「あのチームは特別だった」スティーブ・ナッシュが自身のNBAキャリアを回顧。レイカーズ時代の「驚くべき経験」とは?

ダンクシュート編集部

2020.07.03

晩年にレイカーズに移籍し、同期のコビーとチームメイトに。優勝は叶わなかったが、ともに戦った経験は大きな財産となったようだ。(C)Getty Images

晩年にレイカーズに移籍し、同期のコビーとチームメイトに。優勝は叶わなかったが、ともに戦った経験は大きな財産となったようだ。(C)Getty Images

「私はオールスターからMVPになった。自分をコビー・ブライアントやティム・ダンカンと同じカテゴリーで語るようなことはしないけど、あのチーム(サンズ)は特別だった。毎年、得点力でリーグトップにいた。私はパスを第一とする学校の出身だから平均25点とかは記録していないけど、平均15~18点、クロスゲームや第4クォーターの勝負どころではギアを上げた。仲間に気持ちよくプレーしてもらい、簡単にゴールを決めてもらう。自分は必要な時にステップアップする感じだね」

 そんなナッシュは現役を引退する前のラスト3シーズン(2012~15年。最終年はケガで全休)、同期で長年しのぎを削ったコビーとレイカーズで同僚となった。タイトルの獲得こそ叶わなかったが、キャリア晩年での共闘は「驚くべき経験だった」という。

「彼は長年、私にとって競争相手だった。レイカーズに来て、若い選手たちの彼へのリスペクト・崇拝ぶりを目の当たりにすることができた。今まで私にはそんな観点がなかったから斬新だったね。自分がNBAに入った時の、MJ(マイケル・ジョーダン)に対するスタンスを思い出したよ」
 
 コビーはジョーダンやレブロン・ジェームズとともに史上最高の選手の1人として語られるが、ナッシュも「対戦して恐怖を感じた」と語る“神様”と同列に語っている。

「コビーはMJやレブロンと同じステージにいたと思う。今まで見た選手のなかでベストな存在も同然だった。全体像でMJ、レブロン、コビーを見た時、最高の状態なら、3人とも他の誰よりも高いレベルでプレーしていた」

 今年1月にヘリコプター墜落事故に遭い、コビーは予期せぬ形で帰らぬ人となってしまった。しかし、ナッシュにとって、同期であり、元同僚でもあるコビーとの時間はバスケットボール人生においてかげがえのないものとなったようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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