ルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ)と並び、歴代最多タイとなる3度のシックスマン賞に輝いたスコアリングガードは、もしこのまま引退していた場合、ラストゲームで51得点をあげるという驚異的なエンディングでキャリアを締めくくったことになる。しかしそれでも、“バスケットボールジャンキー”は喜んで現役続行の道を選んだのだ。
「(引退について)惹かれていたわけじゃない。『もし契約できなければ、とんでもない形でコートを去ることになるんだろうなぁ』とは思っていた。でもこうしてまたプレーできる機会を得たんだから、それは俺にとってラストゲームよりも大きなものだったんだ。“バスケットボールに対する愛情”が、“素晴らしいラストゲーム”を上回ったということさ」
クロフォード本人が10日に『The New York Times』のマーク・スタイン記者へそう話したように、40歳ながらまったく衰えることのないゲームへの愛情が、己を復帰へと突き動かしたのだろう。
オーランドで行なうトレーニングキャンプとスクリメージ(練習試合)を通じて新たなチームメイトたちとの連係を高め、シーディングゲーム(順位決定戦)へと臨むネッツ。クロフォードはキャリス・ルバート、ジョー・ハリスのバックアップとして起用されることが濃厚だ。
熟練のスキルと経験に加え、人間性でもNBA選手たちから支持を集めるクロフォードは、再びコートで試合できることを誰よりも楽しみにしているはず。シーディングゲームは競い合う場であり、プレーオフ進出あるいはシード順をかけて激しいバトルになるかもしれないが、そのなかで心の底からバスケットボールを楽しむクロフォードの笑顔を再び見ることができると思うと、声を大にして「お帰り!」と復帰を歓迎する人が続出するに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
「(引退について)惹かれていたわけじゃない。『もし契約できなければ、とんでもない形でコートを去ることになるんだろうなぁ』とは思っていた。でもこうしてまたプレーできる機会を得たんだから、それは俺にとってラストゲームよりも大きなものだったんだ。“バスケットボールに対する愛情”が、“素晴らしいラストゲーム”を上回ったということさ」
クロフォード本人が10日に『The New York Times』のマーク・スタイン記者へそう話したように、40歳ながらまったく衰えることのないゲームへの愛情が、己を復帰へと突き動かしたのだろう。
オーランドで行なうトレーニングキャンプとスクリメージ(練習試合)を通じて新たなチームメイトたちとの連係を高め、シーディングゲーム(順位決定戦)へと臨むネッツ。クロフォードはキャリス・ルバート、ジョー・ハリスのバックアップとして起用されることが濃厚だ。
熟練のスキルと経験に加え、人間性でもNBA選手たちから支持を集めるクロフォードは、再びコートで試合できることを誰よりも楽しみにしているはず。シーディングゲームは競い合う場であり、プレーオフ進出あるいはシード順をかけて激しいバトルになるかもしれないが、そのなかで心の底からバスケットボールを楽しむクロフォードの笑顔を再び見ることができると思うと、声を大にして「お帰り!」と復帰を歓迎する人が続出するに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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