今季を入れた21例のうち、優勝したのは2000年のシャックと03年のダンカン、2012、13年のレブロンと15年のカリーのみ。優勝確率はわずか23.8%にとどまっている。ファイナルまで勝ち進んだのもこの4人を含めた8例のみという数字だ。2010年代に入ってレブロンとカリーの存在により、“MVPは優勝できない”のジンクスは払拭されつつあったが、過去4年に続き今季も優勝候補本命と目されたアデトクンボ擁するバックスが敗れたことで、その風潮が復活しつつある。
最たる理由としては、近年の優勝チームの共通点として、複数のMVP級の選手が存在しているという点だ。一方で、シーズンMVPを受賞した選手のなかには、突出した個人能力でチームを牽引したことにより、受賞の栄誉にあずかった者も多い。だがそのスタイルでは長丁場のレギュラーシーズンでは好成績を残せても、よりプレーの強度が上がるプレーオフでは負担が増し、相手の的も絞りやすくなるというわけだ。
たとえ圧倒的な実力を持った選手が1人いたとしても、勝利に直結するわけではないのがバスケットボール。スター選手の存在はもちろん、その絶対的な個の力に頼らず、チーム全体で調和のとれたスタイルを構築できて初めて、チャンピオンへの道が見えてくるのだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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最たる理由としては、近年の優勝チームの共通点として、複数のMVP級の選手が存在しているという点だ。一方で、シーズンMVPを受賞した選手のなかには、突出した個人能力でチームを牽引したことにより、受賞の栄誉にあずかった者も多い。だがそのスタイルでは長丁場のレギュラーシーズンでは好成績を残せても、よりプレーの強度が上がるプレーオフでは負担が増し、相手の的も絞りやすくなるというわけだ。
たとえ圧倒的な実力を持った選手が1人いたとしても、勝利に直結するわけではないのがバスケットボール。スター選手の存在はもちろん、その絶対的な個の力に頼らず、チーム全体で調和のとれたスタイルを構築できて初めて、チャンピオンへの道が見えてくるのだろう。
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