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NBA

ウルブズの「歴代ベスト5」は?KGは他の選手との兼ね合いでSF。タウンズは史上最高になる可能性も

出野哲也

2020.10.19

【スモールフォワード】
ケビン・ガーネット

1976年5月19日生。211cm・109kg
在籍期間:14シーズン(1995~2007,15~16)
成績:970試合、平均19.8点、11.0リバウンド、4.3アシスト

 史上最高のパワーフォワードの1人だが、他の選手との兼ね合いで、プロ入りして数年の間プレーしたSFに回ってもらった。95年、当時ほとんど例がなかった高卒選手としてウルブズに入団すると、2年目に早くもオールスター出場。98-99シーズンから9年続けて平均20点&10リバウンド以上、04年からは4年連続リバウンド王。同年に球団史上唯一となるMVPに選ばれ、これまた一度だけのカンファレンス決勝進出に導いた。傑出した実力の持ち主でありながら、チーム第一の姿勢を貫き自己中心的なプレーに走ることなく、また経験を重ねるにつれ強烈なリーダーシップを発揮するようになった。ウルブズに12年在籍しながらファイナルには届かず、07年にボストン・セルティックスへ移籍して世界一を味わった。14-15シーズンにミネソタへ戻って最後の2年間を過ごし、その後経営陣とのいさかいから絶縁状態となったが、最近ではウルブズの買収に興味を示しているらしい。
 
【パワーフォワード】
ケビン・ラブ

1988年9月7日生。203cm・114kg
在籍期間:6シーズン(2008~14)
成績:364試合、平均19.2点、12.2リバウンド、2.5アシスト

 ルビオやガーネットと同じドラフト5位でNBA入り(指名したのはメンフィス・グリズリーズで、直後のトレードでウルブズに移籍)。最初の2年間もまずまずだったが、3年目の10-11シーズンに平均20.2点、リーグトップの15.2リバウンドと飛躍を遂げてMIPを受賞。11月12日のニューヨーク・ニックス戦では31得点、31リバウンドで、28年ぶりの30/30を達成し、また76年のABAとの合併以来最長となる53試合連続ダブルダブルも記録した。ビッグマン離れしたシュート力で、12年のロンドン五輪に出場し金メダルを手にするなど活躍を続け、この頃はリーグ最高のPFとの声もあった。14-15シーズンにキャバリアーズへトレードされ、16年に優勝を経験したが、成績はウルブズ時代に比べると大幅に下がっている。元NBA選手スタンの息子、そしてビーチ・ボーイズのマイク・ラブの甥としても知られるが、伯父に似たのかクセのある性格で、何かと揉め事を起こすことが多い。

【センター】
カール・アンソニー・タウンズ

1995年11月15日生。211cm・113kg
在籍期間:5シーズン(2015~)
成績:358試合、平均22.7点、11.8リバウンド、2.8アシスト

“KAT”はウルブズ史上最高の選手になる可能性を秘めている。平均22.7点はすでに球団史上1位で、11.8リバウンドもラブに次いで2位。まだ24歳で全盛期はこれから、しかも契約はあと4年残っている。途中でトレードされなければ、通算記録の多くでガーネットに肉薄しそうだ。15年に球団史上初のドラフト1位指名でウルブズに入団。平均18.3点、10.5リバウンドで、史上5人目となる満票を得て新人王に輝いた。身長211cm、体重113kgの体格から想像される通りのパワフルさと、想像もつかない敏捷性を併せ持つ新時代のセンターは、シュートレンジも広く3ポイント成功率はここ3年続けて40%を超えている。18年3月28日のアトランタ・ホークス戦では、球団記録となる56得点を叩き出した。真のスーパースターとして認められるには守備の意識が低く、リーダーシップも身につける必要があるとはいえ、そうした弱点を克服できれば本当にガーネット以上の選手となるかもしれない。

文●出野哲也

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