そして昨年に続いて、大会アンバサダーには八村塁が就任。昨年のドラフト１巡目全体９位指名でワシントン・ウィザーズに入団した八村は、開幕から先発パワーフォワードの座を掴み、計48試合に出場して平均30.1分、13.5点、6.1リバウンド、1.8アシストをマーク。オールルーキー２ndチームに選出されるなど、上々のルーキーシーズンを送った。

　ＪＢＡのリリース内で、八村は「昨年に引き続き、ウインターカップアンバサダーに就任しました八村塁です。昨年のウインターカップ開催から世界が一変してしまいました。今、限られた練習環境の中で、全国各地の高校生がウインターカップへの出場をかけて予選を戦っている最中だと思います。全国の高校生バスケットボール部の皆さん、今、本当に大変だと思いますが、今もてる精一杯の力を出し切って、バスケを楽しんでください！ バスケを楽しんでいる人、１人ひとりを私は応援しています」とコメントしている。

　ＮＢＡは通常ならば10月中旬から下旬に開幕するが、今季は新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく中断に踏み切り、７月末から再開。先週に終幕したことで、来季の開幕時期は決まっていない。
  　先日、『The Athletic』のジョン・ホリンジャー記者はＮＢＡが来年１月18日（日本時間19日）の開幕に向けて進めていると報じていることから、今年のウインターカップ開催期間中に八村が会場に現れる可能性もありそうだ。

　高校生たちの冬の祭典に、日本の至宝が登場するとなれば、大会は例年以上に盛り上がりを見せるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）