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NBA

【NBA背番号外伝】敬遠されがちな“13”。しかしチェンバレン、ハーデンの新旧スコアリングマシンのほか、ナッシュら海外出身選手も多く着用

出野哲也

2020.11.09

 ナッシュもカナダ出身だが、13番には外国出身選手が多いのが特徴だ。現役でもジョアキム・ノア(ロサンゼルス・クリッパーズ/フランス。シカゴ・ブルズ時代などで13番)、トリスタン・トンプソン(クリーブランド・キャバリアーズ/カナダ)、シェック・ディアロ(サンズ/マリ。ニューオリンズ・ペリカンズ時代に13番)、ジャナン・ムサ(ブルックリン・ネッツ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)が外国生まれ。バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)もアメリカ生まれだが、父親はナイジェリア人だ。

 外国人の13番は以前から多く、まだソビエト連邦が存在した当時、同国出身者で最初のNBA選手となったサルナス・マーシャローニス(元ウォリアーズほか/リトアニア)や、ブルズ黄金期のセンターだったルーク・ロングリー(オーストラリア)、メメット・オカー(元ユタ・ジャズほか/トルコ)が有名。もっとマイナーなところでは、最初のフィンランド人選手ハンノ・メトラ(元アトランタ・ホークス)、唯一のエストニア人であるマーティン・ミュルセップ(元マーベリックスほか)も13番だった。
 
 アメリカ人選手の13番で印象に残っているのがマーク・ジャクソン。史上4人しかいない通算1万アシストの達成者で、全盛期のニューヨーク・ニックス時代をはじめ、キャリアの大半で13番を着けた。2000-01シーズン途中に9年ぶりにニックスに復帰した際は、ロングリーがいたためひっくり返して31番を着用。ロングリーが退団した翌年に13へ戻している。

 現役の13番で最大のスターはジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)だ。高校から大学、プロを通じてずっと背番号13番で、2018年からは3年連続得点王に輝く最高級のスコアリングマシン。昨季記録した32試合連続の30得点超えは、チェンバレンの65試合に次ぐ史上2位の数字となった。

 ハーデンは2009年にドラフト3位でオクラホマシティ・サンダーに入団したが、直後の4位でサクラメント・キングスに指名されたタイリーク・エバンスも背番号13を選んだ。学生時代の番号だった1と12がキングスではともに欠番だったため、そのふたつを足したとのこと。新人王になったのはエバンスだったが、その後完全に立場は逆転した。
 
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