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NBA

NEXTヨキッチと期待される欧州の有望株。セルビアの18歳は今ドラフトで“青田買い”なるか

小川由紀子

2020.11.13

 もっとも、いかにも「成長期が来て急に縦に伸びました」といった感じで、極端に線が細いのは今後の課題。体重も94kgと身長に対して軽量で、この華奢な身体では、筋骨隆々のNBAのタフガイたちと競うのは厳しい。体幹もまだ弱いと見えて、相手にプレッシャーをかけられてバランスが少しでも乱れると、シュートやパスの精度がががくっと落ちる。

 ただ、急激に身長が伸びた選手によくあるように、小回りのきくフットワークやボールハンドリング、フリーの味方を生かすパスワークなどは目を見張るものがある。アウトサイドシュートの決定率も4割前後と悪くない。7フッターでこれだけのスキルを備えているのは強みで、現代のポジションレスなNBAの申し子とも言える。その分、どっちつかずで中途半端に育ってしまうという懸念もなくはないが…。

 ポジションはパワーフォワードとしてプレーすることが多いが、彼自身は、「自分の強みが生かせるのはトランジションゲーム。ローポストでもプレーできるけれど、向いているのはアウトサイド」と語っている。
 
 不用意なターンオーバーや安易なプレーが度々見られるのも気になるところだが、一方で、明らかに優れているのはビジョンの良さ。そして、オリンピアコスのコーチ陣も絶賛するバスケIQだ。これは一朝一夕で身につけられるものではない天性のセンスでもある。

 チームの指揮官バストカスHCは、ポクセフスキーの上位指名を確信している理由として、『eurohoops.net』とのインタビューで次のように語っている。

「NBAのチームは、次の(ルカ)ドンチッチや(二コラ)ヨキッチを手中にしようと躍起になっている。この2人の出現は、彼らのヨーロッパ市場でのスカウティングの意識を変えた。ナゲッツがヨキッチを指名した時、『なぜあんな太っちょを!?』と思った者は少なくなかった。しかし今ではヨキッチはトリプルダブルを連発するリーグ屈指のビッグマンだ。どの球団も、同じような素材をヨーロッパから見つけだそうとしているのだ。よって、少しでもポテンシャルを感じる選手はしっかりマークしておく。ポクセフスキーもまさにその1人だよ。

 彼には天性のバスケ勘がある。ボールハンドリングも素晴らしい。シュートを決められるしパスも上手い。ピック&ロールも巧みだ。フィジカル面には課題があり、NBAでどのポジションでプレーするのが向いているかはまだ分かりかねるがね」
 
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