リーグ有数のシャープシューターとなった“ラトビアン・レーザー”について、アトランタ・ホークスやフェニックス・サンズ、ニューヨーク・ニックスといったキャップスペースに余裕があるチームが獲得に関心があると報じられており、現時点で再契約できると断言することはできない。

　10月下旬に『ESPN』のボビー・マークスが算出した、今年のＦＡ選手たちが受け取る年俸の予想で、ベルターンスは年平均1200～1400万ドル（約12億4800万から14億5600万円）となっており、そのハードルは高いというのが現状だ。
  　現有戦力には八村やトーマス・ブライアント、トロイ・ブラウンJr.にジェローム・ロビンソンと、シーディングゲーム（順位決定戦）で活躍した若手が契約下にいるとはいえ、ベルターンスに高額年俸を提示してほかのポジションを補強できなくなることは避けたいはず。

　ウォール、ビールとのプレーはベルターンスにとっても魅力的なことは間違いないだけに、年俸をなるべく抑えたうえで再契約し、若手選手たちを支えるメンター（助言者）を務められるようなベテランを加えて今季に臨みたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）