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NBA

八村塁が2年目のシーズンへ本格始動!チーム内の競争激化にも「僕のプレーをどんどん出していきたい」

秋山裕之

2020.12.02

 さらにブルックスHCは、八村がトレーニングキャンプで先発パワーフォワードとしてプレーする「権利を勝ち取った」と語った。もっとも昨季の成績(平均30.1分、13.5点、6.1リバウンド、1.8アシスト)から大幅に上昇する可能性は低いと見ている。

「数字が上がるかどうかは分からない。ルーキーとして素晴らしい結果を残したが、チームの選手層が厚くなったから、出場時間における中身がより大事になってくる。プレータイムをどうやって生かすかだ。いきなり平均20点することはないと思う。でも向上したのは明らかだ。ルイが新加入選手たちと一緒にプレーする姿を見るのが楽しみだよ」

 チーム内での激しい競争に加え、新型コロナウイルスの感染拡大がいまだ収束していない状況で迎える2年目のシーズン。八村は富山市立奥田中学校時代の恩師、坂本穣治コーチから教わった言葉「一生懸命を楽しむ」を口にし、「大変な時期を乗り越えるために大切になってくると思うので、意識していきたいと思います」と自身に言い聞かせていた。
 
 来年7月には、「ずっと前から出たかったひとつの大きな大会」である東京オリンピックが控えているが、「まずはNBAのシーズンに集中して、しっかりやっていきたい」とフォーカスしている。

 そして今季の目標については、「去年はプレーオフを逃してしまったんですけど、今年は絶対、チームとしても逃したくない。チャンスはあると思うので、まずそこを目指して頑張りたいと思います」と、プレーオフ出場を掲げた。

 約3週間後の開幕を前に、自信を増した表情で会見をこなし、2年目に向けて本格的なスタートを切った八村。今後各チームは6日からグループによるワークアウトがスタートし、トレーニングキャンプ、プレシーズンゲーム(12月11~19日)、そして22日の開幕を迎える。進化を続ける日本の至宝が久々の実戦でどのようなプレーを見せてくれるのか。大いに期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!1年目からNBAで活躍する”八村塁”の厳選ショット!
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