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NBA

ウエストブルックの電撃加入が八村塁に及ぼす影響は? プレーオフ出場へ鍵となるのは…

秋山裕之

2020.12.04

ウエストブルックは過去に2度の得点王を獲得。強力な突破力から繰り出すフィニッシュが最大の武器だ。(C)Getty Images

ウエストブルックは過去に2度の得点王を獲得。強力な突破力から繰り出すフィニッシュが最大の武器だ。(C)Getty Images

『ESPN』による今季のウィザーズの予想スターターは、バックコートにウエストブルックとブラッドリー・ビール、フロントコートに八村塁、ダービス・ベルターンス、トーマス・ブライアントという顔ぶれ。オフェンスではウエストブルックの強力な突破力を生かすべく、ビールとベルターンスがスペースを作り出し、八村とブライアントはピック&ロールのパートナー役、または3ポイントラインに配置して5アウトから展開することも十分考えられる。

 相手チームがウエストブルックとビールの個人技やベルターンスの長距離砲を警戒することで、八村とブライアントは昨季よりもオープンな状態でショットを放てる機会が増えるだろう。ベンチにはトロイ・ブラウンJr.やジェローム・ロビンソン、ベテランのロビン・ロペスとイシュ・スミス、新人のデニ・アブディヤが控え、全体的に昨季よりも戦力アップしたことは間違いない。
 
 2年目を迎える八村にとって、ウエストブルックのような超攻撃的ポイントガードとプレーするのは初めてのことだけに、最初はアジャストするのに苦しむかもしれない。だが2メンゲームやトランジションで好位置にポジショニングしていれば、矢のように鋭いパスが送られることが期待できる。さらに持ち前の合わせのセンスを駆使して、ウエストブルックのドライブからリング下でイージーショットを決める機会も増えるのではないだろうか。

 ただし、昨季ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点)でリーグ29位の114.7に終わった守備については今季も課題になることは明らか。新加入のロペスこそディフェンシブなセンターとして知られるが、ウエストブルックはPGとして屈強な体格を誇りながらスティールを狙ったギャンブルを仕掛けることも多く、チーム全体として守備意識を徹底する必要がある。

「NBAのチームでロースターに入っている選手たちの癖を覚えていくというのがすごい大事じゃないかなと思う。彼(トレーナー)がシートみたいなものを作ってくれて、この選手はどういう風に動くのが好きだとか、この選手はこういうのが嫌いといったことを少しずつやったので、自分の個人的なディフェンスの部分で大事になってくるんじゃないかなと思います」
 
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