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NBA

9月に引退も東京五輪には出場?ウォリアーズにコーチとして復帰したリアンドロ・バルボウサのキャリア

杉浦大介

2020.12.09

■NBAでの現役復帰はあり得ないが母国の代表として東京五輪を狙う?

 ウォリアーズに在籍したのは2シーズンだけだったが、ゴールデンステイトでの日々はバルボウサにとっても貴重な時間だったようだ。

「(ウォリアーズは)他の場所とは違った。サンズは自分がいた頃とは大きく変わってしまったけど、ウォリアーズではいまだに家族の一員であるように感じられる。良いオーガニゼーションはコート上でも良い結果が出せるものなんだ」

 自身が高く評価するフランチャイズだからこそ、引退を早めてもウォリアーズのコーチングスタッフに加わることを決断したのだろう。3月に夫人ともども新型コロナウイルスに感染したことも考え方に影響したのかもしれない。この不安に駆られた1年の中で、家族のように感じたチームとの絆を大事にしようとしたことは理解できる。
 
 ところが、これから指導者に専念するのかと思いきや、バルボウサは再びプレーする可能性も完全に打ち消してはいない。とはいっても、NBAでの復帰を考えているわけではない。「(東京五輪について)考えるのはまだ早すぎる。まだ招待を受けたわけでもないしね。(今後数か月で)どうなるか様子を見てみよう」という言葉を聞く限り、ブラジル代表の一員として東京五輪でコートに立つことには、依然としてかなり未練があるように思えるのだ。

 現役引退を表明した直後ではあっても、20-21シーズンはバルボウサにとって、様々な意味で激動の1年になりそうだ。再び頂点を目指すチームを新米コーチとして支え、同時に自身3度目の五輪出場を目指すのか。コートに立っている際は、常にエキサイティングなプレーヤーだった“キャプテン・バルボウサ”。来季は、彼の動向から目が離せない。

文●杉浦大介
※『ダンクシュート』2021年1月号掲載原稿に加筆・修正。

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