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NBA

ウィザーズがリーグ首位シクサーズに惜敗…最大21点差逆転、ビールが球団記録の60得点も実らず

秋山裕之

2021.01.07

 一方、敗れたウィザーズはビールがキャリアハイ&チーム記録に並ぶ60得点に7リバウンド、5アシストをマークするも一歩届かず。第3クォーター終了時点で57得点を奪っていたビールだったが、最終クォーターはフィールドゴール16.7%(1/6)の3得点のみ。スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はキャリアハイを更新したビールを「スペシャルな選手だ。私がこのチームに来てから5年というもの、彼は毎年向上している」と称えた。

 だが勝利のみを追い求めるビールにとって、試合に敗れては意味がない。「ムカついているよ。俺はキャリアハイの得点を残したほとんどの試合で負け続けているから、それらはカウントしていない。どうでもいい。俺は勝ちたいだけだ」と悔やんだ。

 ウィザーズはビールのほか、ウエストブルックが20得点、8リバウンド、12アシスト、3スティール、控えのベルターンスが17得点、スミスが9得点、5リバウンド、5アシストを記録。後半に21点差を覆す奮闘を見せたが、終盤の競り合いでシクサーズのオフェンスを止められず、開幕戦で敗れた相手に連敗を喫した。
 
 八村は24分9秒の出場で8得点、2リバウンド。フィールドゴール2/4、3ポイント1/1、フリースロー3/4とショット成功率はまずまずだったものの、インサイドのエンビード、アウトサイドのシモンズというディフェンス巧者を相手に、1対1やミスマッチの状況がなかなか生まれずショットまで持ち込めないシーンが多く見られた。

 この日沈めたフィールドゴールは、前半終盤にウエストブルックのスティールから叩き込んだボースハンドダンクと第3クォーターのコーナー3のみ。途中、シモンズと攻守でマッチアップしたものの、ディフェンスではペイントアタックを止められず、オフェンスでも1対1を攻めきれなかった。

 8日にアウェーでボストン・セルティックス戦、翌9日にホームでマイアミ・ヒート戦と今後も厳しい戦いが続くウィザーズ。この試合終盤にウエストブルックが右手首を抑えてロッカールームへ下がったことは不安材料だが、八村や新人のデニ・アブディヤをはじめ、ベンチのアンソニー・ギルやアイザック・ボンガ、トロイ・ブラウンJr.ら若手ウイング陣の奮起を期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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