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NBA

八村に求められる守備面での貢献。指揮官とウエストブルックは「1番から5番まで守れるのはルイだけだ」と期待

秋山裕之

2021.01.08

 それでも、今季の八村はスイッチからミスマッチを作り出し、ポイントガードやシューティングガードといったサイズで勝る相手に対してアグレッシブに攻め立てており、フリースロー試投数が昨季の平均2.9本から今季は5.5本とほぼ倍増している点は好材料だ。

 セルティックス戦ではペイントエリアの攻防にめっぽう強いトリスタン・トンプソンをはじめ、ダニエル・タイスやジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンといった好選手たちとマッチアップすることとなる。

 さらに、指揮官は八村が持つディフェンス面のポテンシャルについても期待を寄せている。

「実は今日の練習で、こんな話をしたんだ。ラスとも話したんだが、このチームで相手の1番(ポイントガード)から5番(センター)まで守れるのは『ルイだけだ』とね。ルイがしっかりと集中していれば(誰でも止められる)。もちろん、成長の余地はまだたくさんあるが、チームトップの選手(ウエストブルック)がこうして太鼓判を押すのは大きいことだ」
 
 ウィザーズは6日終了時点でリーグ2位の平均120.8点、オフェンシブ・レーティングも同8位の113.2と攻撃面は高い数字を残しているものの、平均122.9失点はリーグワーストで、ディフェンシブ・レーティングも27位の115.2と、依然として守備が課題となっている。

 指揮官は「今、チームはアンドワンを許しすぎている。確かここ4試合で20本も許している。最初の4試合では5、6本だったから、相手に得点を譲っているようなものだ。修正できたと思ったら、また元に戻っている。明日は(アンドワンが)ないことに期待している。なんとか(ディフェンスで)流れに乗りたいね。ルールに従いながら、もっと激しくファウルしなければいけない。もちろん、フレグラントファウルはダメだし、相手選手をケガさせてはいけない。でももっとフィジョカルに守らなければならない。うまく機能している時間帯はあるが、48分間を通してはできていない」と分析している。

 セルティックスはテイタムやブラウン、マーカス・スマートといった複数の好ディフェンダーを擁しており、ブラッド・スティーブンスHCは試合の中で様々なラインナップを駆使してウィザーズを抑えにくるはずだ。

 ビールとウエストブルック、ベルターンスには厳しいマークがつくことが予想されるなか、八村が攻守両面でアグレッシブな姿勢を保つことができるか。勝利のカギは、2年目の日本人フォワードが握っていると言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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