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NBA

現地記者が激論!八村塁は、本当にNBAで通用するのか——。成功のカギは3ポイント。新人王のチャンスもあり得る

ダンクシュート編集部

2019.10.05

復帰後のウォールが再びオールスターレベルでプレーできれば、ウィザーズの未来は明るいが……(C)REUTERS AFLO

復帰後のウォールが再びオールスターレベルでプレーできれば、ウィザーズの未来は明るいが……(C)REUTERS AFLO

CS:私はタフネスだと思う。NBAでやっていくにはタフでなければいけない。ベテラン選手たちは彼のフィジカルを試そうとするだろう。NBAのゲームは国際試合などと比べてはるかにフィジカルで、その面ではレベルがまったく違うと言って良い。ダーティーなプレーもされるが、ルーキーはレフェリーからのファウルコールもそれほど頻繁には得られない。相手に押し込まれた時に立ち向かえるか。それとも意気消沈してしまうか。NBAでやっていけるだけのものがあるか、八村のメンタリティがそこで試されることなる。

杉浦:類似点のある選手としてレナード、ジェイミソンの名前が出たけど、ほかにもジャパリ・パーカーに似ているという意見もあるね。 

CS:その比較対象は不吉だな(笑)。

JL:トバイアス・ハリスにも似ている部分はあるんじゃないかな。

CS:サディアス・ヤングなんて声も聞いたことがあるが、サディアスは潤滑油タイプ。汚れ役を好み、チャージングを誘ったりする選手だから少し違うかな。
杉浦:ここで少しウィザーズの話もしてほしい。新たにシェパードをGMに据えたウィザーズは良い方向に向かっていると思う? 

CS:まだわからないな。まずはベストプレーヤーのブラッドリー・ビールを放出するのか、それともキープするのか決めなければいけない。故障離脱中のジョン・ウォールとは長期契約が残っていて、トレードするのは容易ではない。ざっくり言って、この2人が揃ってチームに残り、復帰後のウォールが再びオールスターレベルでプレーできれば未来は明るいが、現時点でそうなるかはわからない。最高給選手のウォールの先行きがあまりにも不透明だから、現状でリーグのワーストチームのひとつに数えられてしまうのは仕方ないだろう。 

JL:ウィザーズはこの1年でドワイト・ハワード、オットー・ポーターJr.、ケリー・ウーブレイJr.といった選手たちを次々と放出し、引き換えに得た選手もほとんど出してしまった。ウォールは今季全休が濃厚。PGはイシュ・スミス、アイザイア・トーマスが務めるが、トーマスにまだ力が残っているかどうか。先発が決まっているのはSGのビールだけで、フロントコートは誰が先発を務めるかほとんどわからない状況だ。今季は低迷確実だよ。ただ、八村にとってはやりやすい環境ではあると思う。すぐにスターになるとは言わないが、長いプレー時間が得られるはずで、良いプレーができればベンチに縛りつけられることはない。
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