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NBA

ビールが不名誉な記録に放心…八村不在にウエストブルック休養でペリカンズに歯が立たず〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.01.28

 後半に入ってもペリカンズ優勢の展開は続き、昨季MIPのイングラムが順調に得点を伸ばしていく。ウィザーズも負けじとビールを中心に加点していき、第4クォーター中盤に8点差まで追い上げるも、イングラムとザイオンの活躍で再び離されてしまい、最終スコア106-124で敗戦。

 連敗を3で止めたペリカンズは、イングラムとザイオンがそれぞれ32得点、ブレッドソーが18得点、アダムズが6本のオフェンシブ・リバウンドを含むゲームハイの18リバウンドを奪った。

 一方、3連敗でリーグワーストの3勝11敗(勝率21.4%)となったウィザーズは、ビールがゲームハイの47得点に6アシスト、4スティールの活躍も勝利には至らず。ベンチのギャリソン・マシューズが15得点、ロペスが14得点、新加入のアレックス・レンが8得点、4リバウンド、ベルが11リバウンド、5アシストを残したが、序盤のビハインドを跳ね返すことはできなかった。
 
『Elias Sports Bureau』によると、ビールは40得点以上を記録した試合で10連敗となり、ウォルト・ベラミー(9連敗)を上回り、NBA史上最長へと浮上。残り2分10秒でベンチへ下がったビールは、放心状態のように呆然とするシーンをカメラに抜かれていた。

 29日のアトランタ・ホークス戦は離脱している選手のうち数人が復帰する可能性があるとはいえ、彼らが戻ってきても勝利できる保障はどこにもない。

 マシューズは「僕たちは彼(ビール)のためにもステップアップが必要。彼は全てを捧げてプレーしている。僕は見ているだけで学ぶことができる彼のようなチームメイトがいることに感謝している」と語ったが、「この連敗を自分たちのメンタリティにしてはいけない」と続けたように、ウィザーズはどうにかして勝利の方法を模索し、コート上で実現させなければならない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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