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NBA

“グルーガイ”渡邊雄太をラウリーやナースHCが大絶賛!「極めて賢い」「彼のプレーが大好き」〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.08

 攻守両面で献身的なプレーを続ける渡邊について、現地メディアが好んで用いるフレーズが“グルーガイ(glue guy)”だ。『The Athletic』や『Yahoo! Sports』、『COMPLEX CANADA』といった現地メディアは、渡邊のことを“チームに不可欠な存在、接着剤のように選手たちを結びつける男”と評している。

 ラプターズ最古参でリーダーを務めるカイル・ラウリーは、渡邊について『The Athletic』へこう話していた。

「彼はすごくハードにプレーしている。フロアに立ったら毎回、最大限のエナジーを持ち込んでくれる男なんだ。ルーズボールにダイブするし、的確なスポットへと動き、自分のすべてを持ち込もうとしてくれる。それにショットを決めることもできるから、プラスでしかないね。6フィート8インチ(203cm)のサイズでリングへと向かい、フィニッシュしている。彼は極めて賢いプレーをしているよ」
 
 ラプターズを率いるニック・ナース・ヘッドコーチ(HC)も渡邊を評価しており、「彼は最大限の努力をこのチームに持ち込んでくれるような男だ。決して走ることをやめないし、カッティングし続ける。常にリバウンド争いの場にいて、ルーズボールにも跳び込むんだ」と話す。

 オフェンス面についてはコーナーやエルボーの3ポイントラインを行き来し、リバウンド争いでペイントエリアに跳び込むことが多いものの、指揮官は「別に彼がオフェンシブプレーヤーじゃないというわけではないんだ。今は得点面でほんの少ししかこなしていないが、コートでもっと快適な状態でプレーできるようになる時が来るさ。でもね、私は彼のエナジー、カッティング、それにハッスルプレーの数々が大好きなんだ」と語っている。

 ラプターズには渡邊を含めてドラフト外の選手が7人もおり、そのうちフレッド・ヴァンブリート、アーロン・ベインズ、クリス・ブーシェは主力を務めている。特にヴァンブリートは2日のマジック戦で球団新記録、かつドラフト外の選手として史上最多となる54得点をマーク。渡邊も「ドラフト外選手の希望の星。こんな選手が身近にいる事に感謝です」とツイートしている。

 チームリーダーや指揮官からの信頼を勝ち取り、お手本となる叩き上げ選手もいるラプターズは、渡邊にとって最高の環境と言えるだろう。このトロントの地で、さらなる飛躍を遂げてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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