過去と現代の選手を比較する際、再三浮上するのが2004−05シーズンから導入された「ハンドチェック禁止」などのルールの違い、そしてバスケットボールのスタイルの変化だ。アレンも「ＭＪはレブロンとは異なる時代でプレーした。スタッツの基準は決して同じではない。現在のゲームは、1990年代とは完全に異なるからね」と断りこそしたが、“二者択一”に関してははっきり「ジョーダン」と明言している。
  「私の意見としては、ＭＪがG.O.A.T.だ。レブロンはＭＪの系譜を継いでいるから、彼のＤＮＡの多くはマイケルが元祖だ。レブロンがG.O.A.T.という人たちは、（当時を知らず）現代で育ったんだろう。もちろん、自分たちが見たものに何を感じ、それを信じること自体は何の問題もない。だけど、ＭＪはバスケットボールに多大な影響を与え、リーグ支配した。彼はアンストッパブルな選手で、みんなが恐怖心を抱いていた」

　後期３連覇時代のジョーダン、そしてプロ１～11年目までのレブロンを知り、なおかつヒート時代には同僚として優勝の喜びを分かち合ったアレン。それでも百戦錬磨のシューターの中で、“最も偉大な選手”はジョーダンで揺らがないようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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