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NBA

「国際バスケへの侮辱だ」元ブルズのクーコッチの殿堂入り落選に地元記者が異議〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.16

「彼の殿堂入りの可能性を阻んでいるのは、ブルズの功績の犠牲になったためだろう。クーコッチは現代のNBAで言うポイントフォワードだった。比較するならば、優れたシューター兼パサーで、クレバーなボールハンドラーにしてフィニッシャーであるルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)だ。そのポジションは基本、スコッティ・ピッペンが占めていた。2シーズン(95-96、96-97)で45試合を欠場したデニス・ロッドマンの信頼性の低さを考えると、ブルズはパワーフォワードを必要としていた。クーコッチはチャールズ・バークレー、カール・マローン、ショーン・ケンプの時代にパワーフォワードになった」

 スミス氏によれば、ピッペンが足の手術で97-98シーズンの前半戦を欠場した時、フィル・ジャクソン・ヘッドコーチは「彼は見落とされてきた素晴らしい選手だった」と語り、クーコッチがチームをまとめるのに鍵を握ったと評価していたという。ただ、スーパーサブだったがゆえの“不遇”という一面があるとスミス氏は主張する。
 
「(インターナショナル選手では)サルナス・マルシャローニス、ディノ・ラジャ、ブラデ・ディバッツは殿堂入りしているのに対し、クーコッチはリザーブ選手だったために、不思議と候補から見落とされていた。今はニコラ・ヨキッチ(セルビア)、ヤニス・アデトクンボ(ギリシャ)、ドンチッチ(スロベニア)……、ヨーロッパを含めたインターナショナルの選手がいかに優れているかをみんな理解している。クーコッチらほかのパイオニアはロールモデルだ」

 現在52歳のクーコッチは今後、同胞のディバッツ、ラジャ、ドラゼン・ペトロビッチらと肩を並べることができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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