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NBA

【NBA背番号外伝】デュマース、ウェバーらが袖を通した背番号4。職人タイプやダンク王も多く着用〈DUNKSHOOT〉

出野哲也

2021.03.16

デュマース(右上)やウェバー(左上)、ダントリー(左下)らが着用した背番号4。シェイズは(右下)は2016年にようやく欠番化した。(C)Getty Images

デュマース(右上)やウェバー(左上)、ダントリー(左下)らが着用した背番号4。シェイズは(右下)は2016年にようやく欠番化した。(C)Getty Images

■職人肌や仕事人のほか、ダンク王も多く着用

 日本のバスケ界で4番と言えば、キャプテンが着けるものという印象が強いが、NBAでは誰でも自由に選択できる番号だ。これまで職人や仕事人と呼ばれたプレーヤーが多く着用し、永久欠番になった選手たちも多くがこのタイプに分類される。

 ジョー・デュマースは、1980年代後半に“バッドボーイズ”としてリーグを席巻したデトロイト・ピストンズで、唯一の良心と言われていた。執拗なディフェンスと正確なアウトサイドシュートで、2度の優勝に貢献している。

 ジェリー・スローンとシドニー・モンクリーフも好守で鳴らした名選手。シカゴ・ブルズ創成期のスターだったスローンは、4度オールディフェンシブ1stチームに選出され、引退から2年後の1978年に同番号で初、そして球団史上初の欠番となった。その後コーチに転身し、通算1221勝は史上4位。1997、98年にはユタ・ジャズをファイナルへと導いている。
 
 モンクリーフもミルウォーキー・バックス在籍時に4度オールディフェンシブ1stチームに選ばれ、1983年から2年連続で最優秀守備選手賞を受賞。1982年から4年連続でオールスターに出場した。

 キャリア平均5.9点、5.2リバウンドに過ぎないニック・コリソンも、オクラホマシティ・サンダーの永久欠番になっている。同球団ではオクラホマ移転後初の欠番。チーム一筋14年、汚れ仕事を厭わずひたすら献身的な姿勢でプレーした選手で、数字には表われない部分での貢献が認められた。

 エイドリアン・ダントリーとクリス・ウェバーは、前述の4人とはタイプが異なる。ジャズで欠番入りしているダントリーは頑強な肉体を武器に相手のファウルを誘い、フリースローで得点を荒稼ぎ。在籍7年間で平均30点以上を4度も叩き出し、1981、84年には得点王に輝いている。

 ウェバーは長身ながらアウトサイドでもプレーでき、パスも器用にこなしたオールラウンダーPF(パワーフォワード)の先駆的存在。全盛期を過ごしたサクラメント・キングスをはじめ、ほとんどの球団で4番を着用していたが、晩年に在籍したピストンズでは84番を選んだ。これは、甥の夢の中で彼がこの番号で活躍したというのが理由とのことだ。
 
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