専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

【八村塁2020-21シーズン総括】日本人初のプレーオフ出場。「大きな一歩」となったNBA2年目|後編<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.10

攻撃面ではチーム第3の得点源として奮闘。守備でも成長を見せ、プレーオフ進出に貢献した。(C)Getty Images

攻撃面ではチーム第3の得点源として奮闘。守備でも成長を見せ、プレーオフ進出に貢献した。(C)Getty Images

 ところが、肝心のチームは後半戦を5連敗スタート。3月18日にはリーグ首位のユタ・ジャズ相手に大金星を手にしたものの、その後も3連敗を喫し、2連勝を挟んで4連敗と、4月5日時点で17勝32敗(勝率34.7%)まで落ち込んでしまう。

 それでも、今季のウィザーズはここから見事な巻き返しを見せる。4月7日からの23試合で8連勝を含む17勝6敗(勝率73.9%)と白星を量産し、イースタン・カンファレンス8位の34勝38敗(勝率47.2%)でレギュラーシーズンを終えた。

「俺は今が大事な時だということを皆に分かってほしかった。俺たちは苦しんでいたし、自分たちに対して皆が疑っていた。だからここからプレーオフへ出場するため、拳を突き上げたのさ」

 快進撃の立役者となったのは、トリプルダブルを連発する超人的な活躍を披露したラッセル・ウエストブルック。コート内外でリーダーシップを発揮した元MVPに率いられ、ウィザーズはボストン・セルティックスとのプレーイン・トーナメント初戦こそ落とすも、第8シードをかけたインディアナ・ペイサーズとの大一番を142-115で制し、3年ぶりのプレーオフ進出を決めた。
 
 八村も最後は10試合連続2桁得点でシーズンをフィニッシュ。4月は右肩や左ヒザを痛めて計6試合、5月上旬にも体調不良のため2試合を欠場したことで、トロント・ラプターズで本契約を勝ち取った渡邊雄太との日本人対決は来季にお預けとなったものの、5月は平均17.0点を記録するなど第3の得点源として気を吐いた。

 セルティックスとのプレーイン・トーナメント初戦ではファウルトラブルに陥り、今季最少の16分37秒のプレータイムで8得点、2リバウンドに終わるも、「ルイは間違いなくバウンスバック(挽回)するさ」という指揮官の期待通り、ペイサーズとの翌戦では18得点をあげて勝利に貢献。キャリア2年目で初めてプレーオフの舞台に立つことになった。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号