「ヤツが通うのは教会で、俺が行くのはストリップクラブだからな」
バークレーのこの言葉は、ジョークに包まれてはいるが、真実を衝いていた。自由奔放な“バッドガイ”バークレーに対し、社会の模範児たる“グッドガイ”KJ。反りが合わなくても仕方がなかった。
特にKJがヒザの裏側を痛めて、思ったようなプレーができなくなってからは、バークレーばかりが脚光を浴びるようになる。自分がチームの中心でなくなることはある程度覚悟していたKJにとっても、心中は複雑だった。インタビューなどで話がバークレーのことに及ぶと、「彼はいいヤツだ。でも、僕たちは親しいわけではないんだよ」と、KJは気まずそうに呟いた。
■バークレー加入で優勝候補に名乗りをあげたサンズ
新天地で水を得たバークレーは、目の覚めるようなプレーぶりでサンズを牽引した。平均25.6点、12.2リバウンドの好成績でMVPを受賞。彼とKJ以外にも、ダン・マーリーやトム・チェンバース、ダニー・エインジら、オールスター級の選手をずらりと揃えたサンズは、リーグ最高成績の62勝をあげた。
ところが、プレーオフ1回戦では、第8シードのレイカーズ相手に最初の2試合を落とす苦境に陥る。何とか3連勝で切り抜けたが、カンファレンス準決勝のサンアントニオ・スパーズにも2敗。さらにカンファレンス決勝では、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)の執拗なディフェンスに遭い、最終戦にまでもつれこむ。何とかカンファレンス優勝は決めたものの、かなり疲労を溜め込んでしまい、ファイナルでは休養十分のブルズにホームで連敗してしまったのである。
だが、冒頭のバークレーの言葉によって救われたKJは、見事に立ち直った。トリプル・オーバータイムの大熱戦となった第3戦、KJは62分間プレーし25得点、9アシスト。本来の動きが蘇り、ディフェンスでもジョーダンをマークし24本ものシュートミスを誘発、勝利に貢献した。
バークレーのこの言葉は、ジョークに包まれてはいるが、真実を衝いていた。自由奔放な“バッドガイ”バークレーに対し、社会の模範児たる“グッドガイ”KJ。反りが合わなくても仕方がなかった。
特にKJがヒザの裏側を痛めて、思ったようなプレーができなくなってからは、バークレーばかりが脚光を浴びるようになる。自分がチームの中心でなくなることはある程度覚悟していたKJにとっても、心中は複雑だった。インタビューなどで話がバークレーのことに及ぶと、「彼はいいヤツだ。でも、僕たちは親しいわけではないんだよ」と、KJは気まずそうに呟いた。
■バークレー加入で優勝候補に名乗りをあげたサンズ
新天地で水を得たバークレーは、目の覚めるようなプレーぶりでサンズを牽引した。平均25.6点、12.2リバウンドの好成績でMVPを受賞。彼とKJ以外にも、ダン・マーリーやトム・チェンバース、ダニー・エインジら、オールスター級の選手をずらりと揃えたサンズは、リーグ最高成績の62勝をあげた。
ところが、プレーオフ1回戦では、第8シードのレイカーズ相手に最初の2試合を落とす苦境に陥る。何とか3連勝で切り抜けたが、カンファレンス準決勝のサンアントニオ・スパーズにも2敗。さらにカンファレンス決勝では、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)の執拗なディフェンスに遭い、最終戦にまでもつれこむ。何とかカンファレンス優勝は決めたものの、かなり疲労を溜め込んでしまい、ファイナルでは休養十分のブルズにホームで連敗してしまったのである。
だが、冒頭のバークレーの言葉によって救われたKJは、見事に立ち直った。トリプル・オーバータイムの大熱戦となった第3戦、KJは62分間プレーし25得点、9アシスト。本来の動きが蘇り、ディフェンスでもジョーダンをマークし24本ものシュートミスを誘発、勝利に貢献した。
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