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NBA

名スコアラーのビール、魔術師ウィリアムズ、万能戦士ホーフォードを輩出したフロリダ大の最強メンバーは?<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.07.16

【シューティングガード】
ブラッドリー・ビール
1993年6月28日生。191センチ・94キロ
カレッジ成績:37試合、平均14.8点、6.7リバウンド、2.2アシスト
NBA成績:605試合、平均22.0点、4.1リバウンド、4.0アシスト

 現代のNBAで最高のスコアラーの1人。その攻撃力は、ワシントン・ウィザーズOBのドリュー・グッデンが「時には4人もディフェンダーがつきながら、それでも30点入れられる」と表現するほどだ。フロリダ大に通ったのは1年だけで、12年ドラフト3位でワシントン・ウィザーズに入団。

 5年目の16-17シーズンに初めて平均得点を20点台に乗せると、エース格だったジョン・ウォールが抜けた19-20シーズンは30.5点、球団初にしてリーグ史上でも6人目となる2試合連続50点も記録。フローターからターンアラウンドジャンパー、ステップバックまでありとあらゆるタイプのシュートを放ち、今季も31.3点で2年続けてリーグ2位にランクされた。

 ここ3年間、合計199試合で得点が1桁に終わったのは2試合のみ。3ポイントの確率はそれほど高くない代わり、プロ入り当初は70%台だったフリースローは、今では90%近くまで正確性を高めている。
 
【スモールフォワード】
マイク・ミラー
1980年2月19日生。203センチ・99キロ
カレッジ成績:65試合、平均13.3点、6.0リバウンド、2.3アシスト
NBA成績:1032試合、平均10.6点、4.2リバウンド、2.6アシスト

 巡り合わせのいい選手というのはいるもので、ミラーもその1人。大学ではユドニス・ハズレムと同学年で、2000年のNCAAトーナメントでは準優勝。同年のドラフト5位でオーランド・マジックに入団、平均11.9点のみながら対抗馬不在で新人王に選ばれる。ショットクロック制が実施されて以降では、2番目に少ない得点(当時)での受賞だった。

 06年にはシックスマン賞に輝いたが、この年も平均13.7点。以後これほど低得点での同賞の受賞例はない。10-11シーズンからは大学時代を過ごしたマイアミに戻り、ハズレムと再びチームメイトになる。すでに主力級ではなくなっていたが、レブロン・ジェームズら“スリー・キングス”の控えとして12、13年に2年連続優勝を味わった。もちろんただ幸運なだけではなく、得意のアウトサイドシュートは、3P成功率がグリズリーズ移籍後の04-05シーズン以降、10年間で8回40%以上。通算40.7%は史上28位にランクされている。
 
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