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東京五輪

「皆が自己犠牲を見せてくれた」デュラントが歓喜!4連覇のアメリカ代表は“真のチーム”となった【東京五輪】

秋山裕之

2021.08.07

 アメリカは大会前に行なわれたエキシビジョンゲームでナイジェリア、オーストラリアに黒星を喫し、オリンピック初戦でもフランスに敗退。スター選手は揃っているものの、チームケミストリーがなく、金メダルに黄信号が灯った。

 準々決勝のスペイン戦、準決勝のオーストラリア戦では2桁ビハインドを背負う場面もあったが、各選手が自身の役割に徹し、“真のチーム”になったことで逆転勝利を収めた。

「安堵よりも楽しみが上回ったと思う。でもどこか安心した部分はあるね。なぜって、アメリカ代表は(金メダルを獲得するという)この位置まで上りつめることを期待されていたからね」

 優勝決定後にそう語ったリラードの言葉が、選手たちだけでなく、グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(サンアントニオ・スパーズ)をはじめとするコーチ陣の思いも代弁していたのかもしれない。
 
 また、今大会を終えてアメリカ代表のマネージングディレクターを退任するジェリー・コランジェロは、優勝後にコーチ陣や選手たち、関係者たちと喜びを分かち合い、ハグをして有終の美を飾った。

「ポップ(ポポビッチ)やスタッフ、選手たち、それにこの国にとって非常に嬉しいこと。素晴らしい形で終えることができたよ」と、コランジェロは涙ながらに言葉を発していた。

「ポップとジェリーのことを思うと鳥肌が立つ。ポップはこの4、5年間ずっと(オリンピックについて)考えていたし、ジェリーは04年のオリンピックで負けてから、アメリカ代表を好転させた人物の1人だった。だからこそ、我々は金メダルを獲得してジェリーを送り出したかったんだ」

 アシスタントコーチとしてポポビッチや選手を支えてきたスティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)はそう語り、大会4連覇を締めくくった。

文●秋山裕之(フリーライター)

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