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NBA

八村塁の来季の起用法は?選手層が厚くなったウィザーズで「ルイの役割は変わらない」とGMが先発起用を予想<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.16

 GMは今夏の動きについてそう語っており、選手層の厚いロースターへ切り替えられたことに手応えを感じていた。今季のスターターはバックコートにディンウィディーとビール、フロントコートにはクーズマ、八村塁、トーマス・ブライアント(またはダニエル・ガーフォード)という布陣が予想されている。

 コールドウェル・ポープやハレル、デニ・アブディヤもスターター級の選手であり、八村にとってはライバルが増えた格好となる。ただ、八村についてシェパードGMは「ルイの役割は変わらないと思う。彼は1年目からスターターを務めている」と話し、引き続き先発パワーフォワードを務めると予想した。

 ブライアントは今年1月中旬に左ヒザ前十字靭帯を部分断裂しているため、開幕に間に合うかは微妙なところ。だが契約下にはガーフォードやダービス・ベルターンス、アンソニー・ギルもおり、ウィザーズの選手層はウイングだけでなくフロントコートも厚みを増したと言っていい。
 
「昨シーズン、足りていなかった層を厚くすることもできた。私はこのチームの今後が凄く楽しみだ。チームの平均年齢も下がった。でもその一方で、プレーオフ経験は増している。プレーオフをたくさん経験している選手、優勝経験のある選手を獲得できたことは大きいと思っている。ベテランと若手が揃って、バランスが良くなった。このチームがコートへ立つことを楽しみにしているよ」

 シェパードGMはそう話し、新チームに大きな期待を寄せていた。

 昨季はウエストブルック、ロビン・ロペス(現オーランド・マジック)、イシュ・スミス(現シャーロット・ホーネッツ)と、キャリア10年以上を誇るベテランが3人もいたが、今季はそういった選手が皆無。だがクーズマ、コールドウェル・ポープという優勝経験のあるプレーヤーが2人もおり、チームとしての総合力はアップしたと見ていい。

 ポジション争いが激化することで、八村は先発の座に残ったとしても、プレータイムが減少してしまう可能性は十分にある。特に第4クォーターやクラッチタイムでは、実績のある選手たちが優先してコートに立つかもしれない。しかし“攻守両面でウィザーズを引っ張ってやろう”というくらいの気迫で、是非ともビールに次ぐチーム2番手の座を掴んでほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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