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NBA

“早熟の逸材”——ペニー、ローズ、エバンスらが並ぶメンフィス大の歴代ベストメンバー<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.08.23

【シューティングガード】
アンファニー・ハーダウェイ
1971年7月18日生。201センチ・98キロ
カレッジ成績:66試合、平均20.0点、7.7リバウンド、5.9アシスト
NBA成績:704試合、平均15.2点、4.5リバウンド、5.0アシスト

 メンフィス大出身者で最初に全国区の人気選手となったのが、“ペニー”の愛称で親しまれたハーダウェイだ。身長201cmの大型PGだったことから“マジック・ジョンソンの再来”と言われ、1993年のドラフトでは3位でゴールデンステイト・ウォリアーズが指名、直後のトレードでオーランド・マジックへ。1年先に入団していたシャキール・オニールとのコンビネーションが冴えわたり、2年目の1994-95シーズンは平均20.9点、7.2アシストの活躍でマジックのファイナル進出に貢献した。

 同年から4年連続でオールスターに選出、1996年のアトランタ五輪にもシャックとともに出場して金メダルを獲得。しなやかさと力強さを兼ね備えたプレーで、当時の若手スターの代表格と言っていいほどの人気を博した。

 しかしながらローズと同様、故障もあってピークは短く、1999年にマジックからフェニックス・サンズへ移籍して以降はジャーニーマン化。2018年からは母校メンフィス大でヘッドコーチとして奮戦している。
 
【スモールフォワード】
タイリーク・エバンス
1989年9月19日生。198センチ・100キロ
カレッジ成績:37試合、平均17.1点、5.4リバウンド、3.9アシスト
NBA成績:594試合、平均15.7点、4.6リバウンド、4.8アシスト

 ハーダウェイと同じ大型PG(身長198cm)で、プロでは主にシューティングガード(SG)/スモールフォワード(SF)。良く言えば「PGからSFまでこなせるオールラウンダー」だが「どのポジションにも完全にはフィットしない中途半端な選手」だったとも言える。

 2009年ドラフト4位でサクラメント・キングスに入団し、いきなり平均20.1点、5.3リバウンド、5.8アシストの大活躍。オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現キングスほか)、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)、レブロンという超大物たちに次ぐ、史上4人目の平均20点、5リバウンド、5アシスト以上を達成したルーキーとして新人王を受賞した。これは1年先輩のローズに続き、メンフィス大から2年続けての栄冠だった。

 ただ、平均20点の大台に乗せたのはこの年だけで、その後は頭打ち状態に。しかし2017-18シーズンに大学時代を過ごしたメンフィスへ舞い戻ると、グリズリーズで平均19.4点と久々に好調な年を送った。一方で若手の頃からトラブルが多く、プロ入り前には従兄弟が起こした銃撃事件にも関わっていたが、2019年に薬物規定違反を犯し2年間の出場停止処分を科せられている。
 
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