専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ウェバー、アデルマン、グリフィス…殿堂入り式典に登壇した3人の“サクラメント民”の地元愛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.13

 殿堂入り式典でそう語ったウェバーは、キングスのエースとして攻守両面で先頭に立ち、在籍約7シーズンでオールスターに4度選出。キングス時代は平均23.5点、10.6リバウンド、4.8アシスト、1.5スティール、1.5ブロックの堂々たる数字を残し、2000-01シーズンにはキャリアハイの平均27.1点に11.1リバウンド、4.2アシスト、1.3スティール、1.7ブロックをマークしてオールNBA1stチーム入りを果たした。

 2001年夏、キングスはウィリアムズとのトレードでバンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズからマイク・ビビーを獲得。ウェバー、ディバッツの周囲にビビーのほか、ペジャ・ストヤコビッチやダグ・クリスティ、ボビー・ジャクソンといった有能なタレントを揃えたことで、優勝候補へと飛躍を遂げた。

 だが、2002年のウエスタン・カンファレンス・ファイナルで、3連覇を狙うロサンゼルス・レイカーズに3勝2敗と先に王手をかけながら2連敗。翌2003年のプレーオフではダラス・マーベリックスとのカンファレンス・セミファイナル第2戦、ウェバーがヒザのケガのため戦線離脱と、結局NBAチャンピオンになることはできず。ウェバーは2005年2月にフィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレードされてしまった。
 
 それでも、当時のキングスはコート上の全員が得点でき、華麗なパスワークからノーマークを作って得点機会を作り出し、当時の絶対王者レイカーズを大いに苦しめた。そして何よりも、ウェバーを中心に全員が楽しそうにプレーしている姿が印象的だった。

 そのキングスを指揮していたのが、今年コーチとして殿堂入りしたリック・アデルマンだ。

「あのチームは、みんなが観るのを好んでくれていた。サクラメントのみならず、国境を越えて応援してもらったよ。『スポーツ・イラストレイテッド』の表紙を飾り、リーグでも話題になっていた。あの当時、我々には見事なスキルを持った素晴らしい選手たちがおり、非常に優れたチームだったね」
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号