「彼はディフェンス面でこのチームにキレを持ち込んでくれる。オープンショットの機会があれば、それを打つことだね。彼にはいつでも集中し、激しさを持って、その瞬間にフォーカスしてほしい。彼はそれができるんだと示しているよ」

　エースのカリーもペイトン二世をそう評しているように、チームの雰囲気も上々と言っていいだろう。

　さらにウォリアーズは今後、ビッグマンのジェームズ・ワイズマン、そして攻守両面に秀でた２ウェイプレーヤーのクレイ・トンプソンが年末から年明けにかけて復帰予定。そのため、ますます戦力アップすることが期待できそうだ。グリーンはチームの現状、そしてトンプソンの復帰についてこう話す。
  「俺たちは今、凄く上質なバスケットボールができていると思う。またまだ改善の余地がたくさんあるけどね。クレイがいない今でも、俺たちはすでに凄くいいチームなんだ。でもな、クレイが加わることで、俺たちはまったく別のチームになれる。だからこそ、俺たちは彼に戻ってきてほしいのさ」

　アキレス腱の断裂から完全復活を目指すトンプソンは、11月中にもフルコンタクトありの練習へ参加できる見込みだ。３シーズンぶりにコートへ立つ元オールスターガードに過度な期待をするのは禁物ながら、バックコートに“スプラッシュ・ブラザーズ”が並ぶシーンはやはり強烈。リーグ史上最高級のシュート力を誇るガードデュオの復活も楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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