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NBA

レブロン、コビー、ガーネット…錚々たるメンバーが揃う“高卒出身”のベストメンバーを発表!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.11.03

マッグレディ(右)はスコアラー、ガーネット(左)は攻守に優れたオールラウンダーとして活躍した。(C)Getty Images

マッグレディ(右)はスコアラー、ガーネット(左)は攻守に優れたオールラウンダーとして活躍した。(C)Getty Images

【スモールフォワード】
トレイシー・マッグレディ(マウントジオン・クリスチャン・アカデミー高)

1979年5月24日生。203センチ・95キロ
ハイスクール成績:平均27.5点、8.7リバウンド、7.7アシスト
NBA成績:938試合、平均19.6点、5.6リバウンド、4.4アシスト

 地元フロリダ州の高校から、ノースカロライナ州のマウントジオン・クリスチャン・アカデミーに転校。ヴィンス・カーターと出会ったのもこの時期で、親戚同士と分かったのはその後だった。97年のドラフト7位でラプターズに入団。同球団に所属している間はベンチメンバーだったが、2000-01シーズンにオーランド・マジックへ移籍して持ち前の得点能力が開花。

 MIPに輝いた同年の26.8点を皮切りに8年連続で平均20点以上、03年は32.1点でタイトルを獲得。翌年も28.0点で得点王となり、オールNBA1stチームに2年続けて選ばれた。04-05シーズンにトレードで移籍したヒューストン・ロケッツでも「33秒間に13点」という驚愕のパフォーマンスを演じたが、プレーオフでは1回戦の壁を破れずじまい。ケガもあって20代の終わり頃にはすっかり衰えてしまったのは、40過ぎでも元気だったカーターと好対照を描いた。
 
【パワーフォワード】
ケビン・ガーネット(ファラガット高)

1976年5月19日生。211センチ・109キロ
ハイスクール成績:平均25.2点、17.9リバウンド、6.7アシスト
NBA成績:1462試合、平均17.8点、10.0リバウンド、3.7アシスト

 長い間、高校からNBA入りした選手が活躍した時期はなかった。ドラフトへのエントリーを禁じられていたわけではなかったが、人気もレベルも高い大学バスケットを経験するのが当たり前だったからだ。だからシカゴのファラガット高出身のガーネットが95年のドラフトに参加する意思を示した際は、色物のように受け止める向きもあった。

 しかしながら5位という高順位でミネソタ・ティンバーウルブズに入団すると、2年目には弱小チームのエースの座を確保。98-99シーズンからは9年連続で20点、10リバウンド以上を記録した。攻撃以上に貢献度が高かったのはディフェンスで、04年から4年連続リバウンド王、オールディフェンシブチームには12回選出された。

 ボストン・セルティックスへ移籍した08年は最優秀守備選手賞に輝き、チームを22年ぶりの優勝の原動力に。気性の激しさでも有名で、ウルブズ球団首脳との対立や、セルティックス時代の同僚レイ・アレンとの確執もよく知られている。
 
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