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NBA

リラードの復調とともに調子を上げるブレイザーズ。試合を締める“陰の立役者”とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.22

 リラードが本調子を完全に取り戻すこととなれば、ブレイザーズとしても心強く、相手チームからすれば脅威でしかないだろう。

 また、この3試合でブレイザーズは、試合を締めくくるラインナップでユスフ・ヌルキッチではなくラリー・ナンスJr.を起用していることも奏功していると言っていい。先発は依然としてヌルキッチなのだが、この試合では終盤にコートに立ったヌルキッチに対し、シクサーズは立て続けに攻め込んでふたつのファウルを誘発した。

「相手は彼(ヌルキッチ)へ向かっていき、すぐさまふたつのファウルを獲得した。当然、ビッグマンが早くもふたつのファウルをしてしまったのだから、彼らはそれを続けていくだろう。そこで私はラリーを送り込み、1番(ポイントガード)から5番(センター)までスイッチできる布陣にした。我々にアドバンテージを与えてくれるからね」
 
 試合後にそう振り返ったビラップスHC。エンビードという支配的なビッグマンが不在のシクサーズにはこの作戦が成功を収めることとなった。

 ヌルキッチとは違って、ナンスJr.にはスイッチディフェンダーとして動き回ることができる機動力がある。そのため、今後も対戦相手によってはセンター陣を使い分けて試合を締めくくることになるだろう。

 頑なに先発センターを起用し続けるのではなく、その状況に応じて選手をコートへ送り込み、チームとして着実に勝利を積み重ねる。これができれば、ブレイザーズはウエスタン・カンファレンス7位の9勝8敗(勝率52.9%)からさらに順位を上げていくことができるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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