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NBA

ラッセル、ハーデン、ロビンソンにジノビリ…NBA“ベストレフティチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.01.01

【スモールフォワード】
ビリー・カニングハム

1943年6月3日生。198cm・95kg
キャリアスタッツ:654試合、平均20.8点、10.1リバウンド、4.0アシスト

 1992年バルセロナ五輪に出場した“初代ドリームチーム”の一員であるクリス・マリン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)も捨てがたいが、NBA最高の75人に入っているカニングハムが、総合的な能力の高さで上回る。

 身長198cmながら“カンガルー・キッド”と呼ばれた跳躍力を生かし、スモールフォワードだけでなくパワーフォワードとしてもプレー。キャリアイヤーの1969-70シーズンは平均26.1点、13.6リバウンドを記録した。絶頂期にあった1972年にライバルリーグのABAへ移籍、2年後にNBAへ戻ったがケガのため32歳で引退。1983年にはヘッドコーチとして古巣のフィラデルフィア・セブンティシクサーズを優勝に導いている。

 スモールフォワードではラリー・バード(元ボストン・セルティックス)やレブロン・ジェームス(レイカーズ)も実生活では左利き。「マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やペニー・ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)が右手でシュートしているのを見ていたから、自分もそうなった」とレブロンは述べている。バードは自分自身への挑戦として、ある試合で普段と違う左手だけでシュートすると決め、47得点を稼いだエピソードを持つ。
 
【パワーフォワード】
デイビッド・ロビンソン

1965年8月6日生。216cm・113kg
キャリアスタッツ:987試合、平均21.1点、10.6リバウンド、2.5アシスト

 パワーフォワードを本職とする左利きのなかには、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)のような名選手もいる。それでもなお、ロビンソンほどのスターをベスト5からは外せないのでセンターから回した。

 当時のビッグマンとしては並外れて身体能力が高く、216cmの長身ながらガード並みのスピードでコートを疾走。シュートレンジも広く、守備でもリバウンドにブロックにと暴れ回った。1987年にドラフト全体1位でサンアントニオ・スパーズに指名され、2年間の海軍生活を経てプロ入りすると新人王を受賞。1994年は最終戦で71得点を荒稼ぎし、シャックを逆転して得点王に輝いた。

 左利きの得点王はアーチボルド以来史上2人目で、その後もハーデンがいるのみ。通算得点もハーデンに抜かれるまで、左利きではトップだった。「どんな父親でも娘の結婚相手に望む男」とアルビン・ジェントリー(キングスHC)が語ったほど、品行方正を絵に描いたような人物だった半面、闘争心が薄いと非難を浴びたこともある。
 
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