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NBA

NBAの歴代“ベストディフェンダーチーム”を選定!守備も超一流だったジョーダンとともに名を連ねたのは?<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.01.14

【スモールフォワード】
スコッティ・ピッペン

1965年9月25日生/203cm・95kg
キャリアスタッツ:1178試合、平均16.1点、6.4リバウンド、5.2アシスト、2.0スティール、0.8ブロック

 守備には、攻撃における得点のようなわかりやすい指標がない。スティールやブロック、ディフェンシブ・リバウンドなどである程度判断できても、そうした数字に表われない総合的な能力となると、どうしても私観が入り込む。

 よって「ピッペンとカワイ・レナードでは、どちらがより優れたディフェンダーなのか?」といった、ファンの間で繰り広げられる議論にも明確な結論は出ず、ここではピッペンに軍配を上げた。

 センター以外の4ポジションを守れる万能タイプで、サイズと敏捷性、マッチアップ相手の動きを読むセンスを兼ね備えていた。94-95シーズンは平均2.94スティールでリーグ1位。ガード以外の選手が1位になったのは16年ぶりだった。

 2015、16年に2年連続で最優秀守備選手賞に輝いたレナード以外では、65年のプレーオフで決めた決勝スティールが有名なジョン・ハブリチェック、2000年代スパーズの守備職人ブルース・ボウエン、ここ一番で真価を発揮するレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の名も挙がる。
 
【パワーフォワード】
ティム・ダンカン

1976年4月25日生/211cm・113kg
キャリアスタッツ:1392試合、平均19.0点、10.8リバウンド、3.0アシスト、0.7スティール、2.2ブロック

 通算1万5091リバウンドは歴代6位、3020ブロックは5位。派手なプレーとは無縁ながら黙々と自分の仕事をこなし、オールディフェンシブチーム選出15回は史上最多を誇る。

 スポーツパーソナリティのニック・ライトは「過去50年ではアキーム・オラジュワンに次ぐディフェンダー」と述べている。データによってもその見解は後押しされ、通算のディフェンシブ・レーティング95.57は史上3位、ディフェンシブ・ウィン・シェアーズは106.3で、ビル・ラッセル(133.6)に次いで2位となっている。

 2003年のファイナル第6戦では、トリプルダブルに加えて8ブロックも記録。優勝を決めた試合での本数としては史上最多タイであった。

 同時代のライバルであるケビン・ガーネットも、ダンカンが受賞していない最優秀守備選手賞を08年に獲得したようにまったくひけをとらない。オールディフェンシブチームに11回選出され、「防衛大臣」のニックネームで呼ばれたボビー・ジョーンズも忘れがたい。
 
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