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NBA

「私が難しい状況に追いやってしまった…」ウィザーズHCが明かした八村塁の”リアル評”

秋山裕之

2019.11.08

キャブズ戦で八村とマッチアップするのは元オールスターのラブ(写真)。格上相手に腕試しの場となる。(C)Getty Images

キャブズ戦で八村とマッチアップするのは元オールスターのラブ(写真)。格上相手に腕試しの場となる。(C)Getty Images

 ゴンザガ大の3年時、八村はエースとしてチームの中心にいた。しかしウィザーズのエースはブラッドリー・ビール。フィールドゴール試投数のチーム1位はもちろんビール(平均22.4本)で、八村は彼に次ぐ12.4本を放ちながらも、平均12.6点は同6位にとどまっている。

「(カレッジとは)大きな違いだけど、ルイならアジャストできるだろう。私も今後、彼がオフェンスで貢献できるように工夫していかなければならない」とブルックスHCも話したように、八村が今後どれだけNBAの水に慣れることができるかがポイントとなってくる。
 
 ウィザーズが8日に対戦するキャブズとは、ここまでともに2勝5敗、イースタン・カンファレンス12位タイと互角の成績。スターターはコリン・セクストン、ダリアス・ガーランドの将来有望な若手バックコートデュオに加え、スモールフォワードはシェド・オスマンとヤングタレントが揃っているが、八村の主戦場となるインサイドにはベテラン勢が陣取っている。

 八村とマッチアップが予想されるのは、キャリア12年目を迎えたパワーフォワードのケビン・ラブ。オールスターに5度、オールNBA2ndチームにも2度選出されているほか、2014~18年はレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)とともにビッグ3結成し、16年にはチャンピオンシップを勝ち取った実力者だ。

 広いシュートレンジと卓越したスキルを兼備し、毎試合のように20得点前後を稼ぎ出すオフェンス力が最大の持ち味。リバウンドにも滅法強く、今季もリーグ2位の平均13.6本をマークしている。

 スピード面だけで言えば八村がラブを上回るものの、経験やシュート力、リバウンド力などそれ以外の多くの部分で劣っている点は否定できない。ラブの守備は決して評価が高いわけではないため、1対1の場面ではアグレッシブにアタックすべきだが、チームメイトの助けも借りつつ、2メンゲームなどからも得点チャンスを伺いたいところだ。
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