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NBA

「私が難しい状況に追いやってしまった…」ウィザーズHCが明かした八村塁の”リアル評”

秋山裕之

2019.11.08

得意とするミドルジャンパーの出来が、キャブズ戦での活躍のカギを握る。(C)Getty Images

得意とするミドルジャンパーの出来が、キャブズ戦での活躍のカギを握る。(C)Getty Images

 だが、ラブを振り切ったからといって、八村がペイントエリアでイージーショットを沈められるかというと、そう簡単にはいかないだろう。センターには16年の優勝を経験しているトリスタン・トンプソンに加え、バックアップにもラリー・ナンスJr.と屈強なビッグマンが揃っているからだ。トンプソンはフィジカルコンタクトをいとわないハードワーカーで、ナンスJr.もサイズと跳躍力を生かしたブロックショットが大きな武器。インサイドで彼らから得点を奪うのは容易ではないはずだ。
 
 そのため、八村が活躍するためのカギを握るのは得意のミドルジャンパーの成否となる。打つチャンスがあれば迷いなく放つこと。そしてペイントエリアではスピードを生かし素早くショットに持ち込むか、フェイクなどでディフェンダーとのタイミングをずらしてゴールを奪いたい。

 また、自分のリズムに持ち込むべく、試合序盤にゴール下で真っ向勝負を挑むのもひとつの手か。首尾よくファウルを引き出せれば百戦錬磨のベテラン勢に先制パンチを食らわせることができ、勢いに乗って過去数試合の鬱憤を晴らすような大活躍を披露できるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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