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NBA

“大胆不敵なヒール役”ヤングから飛び出した意外な発言「大学の頃はブーイングに凄く邪魔された」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.23

 そんなヤングについて、ネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)は「来シーズン、彼はオフボールでプレーするかもしれない。90%はポイントガードをプレーしているけど、もっと2番(シューティングガード)でプレーすることになるかもしれないね」と発言。来季はオフボールでコートを動き回る時間帯が出てくることになりそうだ。

 とはいえ、23歳のヤングがホークスの主軸であることに変わりはない。今季レギュラーシーズンでは平均28.4点、9.7アシストをマークし、総得点(2155)とアシスト(737)はいずれもリーグトップと、スコアリングとプレーメーキングの両面でリーグ屈指の実力者であることを示した。

 オクラホマ大時代に平均27.4点、8.7アシストでNCAA二冠を達成し、NBA入りしてからも実力に磨きをかけ続けているヤング。それと同時に、昨年のプレーオフ1回戦ではニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンで数々の挑発的なパフォーマンスを見せてきたこともあり、今ではアウェーゲームのヒール役としても認知されてきた。
 
 もっとも、元NBA選手のJJ・レディックらがMCを務めるポッドキャスト番組『Old Man and the Three』へ先日出演した際、ヤングの口からは意外な言葉が飛び出した。

「カレッジの頃、そういったこと(敵地の罵声など)が僕を凄く邪魔してきた。18か19歳だったからね。でもプレーオフを経験してからは、これまでの経験が役立っている。今ではきっと、皆は僕が払いのけてしまうと言ってくる。それについては何も言えないね」

 NBAにも、相手チームのファンや選手たちの挑発をエネルギーへと変えて大暴れする選手たちがおり、今ではヤングもその1人と言っていい。ただ、今年のプレーオフでホークスは、ヤングを封じられると戦力が大幅にダウンするという、現有戦力における最大の弱点を露呈してしまっただけに、来季に向けてこの男の得点力とプレーメーキングを最大限に生かすべく、策を練っていく必要があるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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