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NBA

ドラフト指名は叶わずも、レイカーズと契約の息子を名手ピッペンが祝福「今日は最高の瞬間のひとつだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.25

 そしてオニールの父は、リーグ史上最高級のパワー型ビッグマンとしてペイントエリアを制圧したシャキール・オニール。レイカーズで2000~02年にスリーピート達成、そのすべてでファイナルMVPに輝いた名センターで、2006年にはマイアミ・ヒートでも優勝を味わうなど、計4度のチャンピオンとなったレジェンドである。

 ドラフトの結果だけを見れば、現役時代に輝かしい実績を残した3選手たちの息子の名は呼ばれず、逆にロールプレーヤーとしてプレーしてきたグリフィンとウォーカーの息子が指名された。

 ただ、ドラフトでその選手のキャリアがすべては決まらない。これはあくまで通過点であり、ハーパーJr.、ピッペンJr.、オニールがこれから先、父親たちがプレーしたNBAという世界最高のプロバスケットボールリーグのコートに立つ可能性は決してゼロではない。

 実際に23日、ハーパーJr.がラプターズと、ピッペンJr.がレイカーズとそれぞれ2WAY契約を締結。オニールもレイカーズの一員としてサマーリーグに出場すると複数の現地メディアが報道した。
 
 ハーパーはドラフト後に「どんなことが起ころうと、私たちは努力し続けていく。夢を追いかけるんだ…信じているぞ」とツイート。

 ピッペンもSNSで「父としてこれまでやってきたなかで、今日は最高の瞬間のひとつだ。夢を叶えた息子の傍にいることができたのだから。お前は一生懸命やってきた。近道を通ることもなく、この日のために自分自身を追い込んできたんだ」と息子を祝福していた。

 今年ドラフトされた選手たちだけでなく、そこから漏れた選手たちも、今後はサマーリーグでアピール、あるいは無保障契約でトレーニングキャンプに参加して契約を勝ち取るという過酷な道のりが待ち受けている。

 そうしたなか、NBAという舞台で実績を残してきた父親がいることはプレッシャーになるかもしれないが、ほかの誰よりも心強い存在と言っていいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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