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NBA

順調なFA戦線を過ごすシクサーズ。“プレーメーカー”ハーデンの周囲を固めて新シーズンへ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.06

 24歳のメルトンは昨季リーグ2位の56勝26敗(勝率68.3%)を記録したグリズリーズで73試合に出場し、平均22.7分、10.8点、4.5リバウンド、2.7アシスト、1.4スティールをマーク。タイリース・マキシー、シェイク・ミルトンというスコアリングガードがいながら、得点力のあるメルトンとクイーンを加えたことは、ハーデンがスコアラーからプレーメーカーとしての色を強めたことをフロントが理解した証なのかもしれない。

 あとはエンビードの控えを務められるビッグマンを補強できれば、来季のロースターはほぼ完成する。

 5日に地元メディア『The Philadelphia Inquirer』とのインタビューに応じたメルトンは、自身の役割についてこう話していた。

「チームが求めているのは、イージーショットをクリエイトすることだと感じている。僕はこれまでも積極的にショットを放ってきたし、それをやっていく準備はできているよ。ドリブルをしすぎることもないからね」
 
 メルトンはショットの波こそあるものの、好調時は軽々と20点以上を叩き出すことができるだけに、昨季ベンチ得点でリーグ28位(平均27.2点)に終わったシクサーズで起爆剤となれるかもしれない。

「獰猛な男になる準備は整っている。僕はこの街で受け入れられて、彼ら(チームメイトたちやファン)から喜ばれると思う」と、メルトンは新天地での活躍に自信を見せる。

 トバイアス・ハリスやマティス・サイブルにトレードの噂があり、開幕までにまだ動きがあるかもしれないシクサーズだが、ここまでのFA戦線は順調と言っていい。ハーデンとの再契約が決まれば、再びイースタン・カンファレンス上位の戦力を有して来季に臨めるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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