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NBA

ツイッターでウルブズ加入を知ったゴベアが明かす移籍の舞台裏。「タイトルを狙える存在になる」と自信は揺らがず<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.07.07

 ツイッターで自分のトレードを知ったとはいえ、今年のプレーオフでジャズは1回戦でダラス・マーベリックスに敗退。そしてクイン・スナイダー・ヘッドコーチが辞任という事態に。

 ゴベアは「(今夏に)なにか必ず改革はあるだろうから、どんな事態になってもいいよう、心の準備はしていた」と回想。実際、公式発表の3日前に、代理人から「ミネソタは興味あるか?」と聞かれていたそうだ。

 6月26日に30歳になり、NBA10年目に突入し、「自分は選手としてベストな時期にある」と感じているというゴベアは、再建中のフランチャイズよりもタイトルに挑もうとしているチームに行くべきだと認識していたため、代理人の問いにも「ある」と答えていた。

 そして、『5選手と指名権4つ』というアセットに、ウルブズが、いかに自分の価値を高く評価してくれているかを実感したと話している。

「ユタは自分をそう簡単に手放すことはしないとわかっていたけれど、この条件なら断れない。両者にとってウィンウィンになることを願っているよ」

 これだけ豊富な補強材料を得て、ジャズがドノバン・ミッチェルを中心にどのようにチームを再構築していくかも面白そうだ。一方ウルブズ側で注目は、オールスタービッグマンのカール・アンソニー・タウンズとゴベアの共闘だ。
 
 身長211cmのタウンズと、216cmのゴベアがツインタワーを形成することになるが、ゴベアも「こんな日が来るとは想像もしていなかった!」と興奮気味に語っている。

「僕たちはよく比較される対象だったから、対岸にいる存在、という感じだった。それがまさか一緒にプレーすることになるとは! きっと信じられないようなことを起こせるはずだ」

 すでに彼の電話番号をゲットしたゴベアは、近々、“挨拶コール”をする予定だそうだ。

 ウルブズは2004-05シーズン以降、2度しかプレーオフに進出していないが、そのことが一層、ゴベアのモチベーションを駆立てている。

「そのために自分は全力を尽くす。目標は、プレーオフに進出するだけじゃなく、タイトルを狙える存在になることだ」

 初めてのトレードで、この夏は引っ越しやもろもろで大忙しだが、当初の予定通り、9月1日から開幕するユーロバスケットにはフランス代表の一員として参戦するそうだ。

 トレードによって違う環境、違うメンバーとプレーすることは、自分の新たな能力を発揮する気づきを得たり、逆に足りない部分を炙り出す機会になる。密度の濃いオフを過ごした後は、新天地で、新たなチャレンジが待っている。

文●小川由紀子
 
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